『ブレイクスルーの兆し』

皆さん、こんにちは。

私は現在、外国人実習生の採用面接でベトナムの首都ハノイに来ています。
ハノイはベトナム北部に位置しており、現在の気温は20度ぐらいで
とても過ごしやすいです。

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ベトナムも12月は冬季にあたりますので、本来もう少し寒いはずなのですが、
近年は地球温暖化の影響で気温が上がっているとのことでした。

今回の出張の成果としては9名の実習生を採用することができ、
選考の翌日、合格者9名の家族の方との面談も無事に終えることができました。

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生きるパワーみなぎる彼ら9名は今から半年後に私たちの仲間入りです。
来年からは社内の雰囲気が大きく変わることと思います。

帰国予定が仕事納めの28日の夜になりますので、
ベトナムから一年の総括をしたいと思います。

今年1年を振り返ると、明治維新から150年、そして平成最後の一年という節目の年で、
終わってみれば今年の漢字が「災」となる、天災つづきの一年でしたね。

私たちもご多分に漏れず、新年互礼会は大雪で中止、
続いて納涼祭も台風で中止という天候に恵まれない一年でした。

会社の取組としては4月にビルダーズサポートを設立し「微動探査」を導入、
制震ダンパー「プレウォールTX」の開発、そして微動探査で得た地盤増幅率から
耐震設計を行う仕組み「三位一体工法」を確立しました。

社内活動としては、エルダー制度、QCサークル活動など、新たな人財育成がスタートし、
日常業務を行いながらの活動に社員の皆さんは大変苦労されたと思います。

そして私自身も年末ぎりぎりまで海外出張で飛び回る多忙な一年でした。

あっという間に過ぎた一年でしたが、振り返るとこれだけも新しいことに
取り組んだ年は無かったのではないかと思う一年でした。

まさに変革の一年だったと思います。

当社は新しいことにどんどんチャレンジする会社というイメージがあるようですが、
私はこれぐらいのスピード感がないと今の世の中の変化に遅れてしまい、
気がつけばレッドオーシャン(赤い海、血を血で洗う競争の激しい領域)
になってしまうことに強い危機感を持っています。

会社が1年後、2年後、5年後、10年後、常にお客様から一番に選ばれる
会社になるために、止まることなく走り続けなくてはいけないと思っています。

そんな想いを巡らせているところ、日本から吉報が届きました。
経済産業省の「地域未来牽引企業」にウッドリンクが選ばれたとの連絡でした。

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「地域未来牽引企業」
地域の特性を生かして高い付加価値を創出し、地域の事業者等に対する
経済的波及効果を及ぼすことにより地域の経済成長を力強く牽引する事業を
更に積極的に展開すること、または、今後取り組むことが期待される企業。

詳細は経済産業省HPを確認下さい。
http://www.meti.go.jp/policy/sme_chiiki/chiiki_kenin_kigyou/index.html

一年を締めくくる年末にとても嬉しいお知らせでした。
これまでやってきた様々な取組が世間からも評価されるようになり、
中期ビジョンである中小企業から中堅企業へのブレイクスルーの兆しを
感じる瞬間でした。

今年も残すところ、あと4日。

段取りの悪い私はもう少し仕事が残っています。
なんとかすっきり終わらせて新年を迎えたいと思います。

それでは皆様にとって2019年が良き一年になりますことをお祈りして、
今年最後のブログとさせていただきます。

一年間、有難うございました。

『いいじばんの日』

皆さん、こんにちは。

先日、社内で喫煙者向けに禁煙セミナーを行いました。
受講者の多くがその後、禁煙にチャレンジしているそうです。
一人でも多くの方の禁煙の成功をお祈りします!

さて、皆さん11月28日は何の日か知っていますか?
1128で「いいじばんの日」と言われています。

これまでウッドリンクは木材・建材を通じてビジネスをしてきましたので、
地盤に関してはまったくの門外漢だったわけですが、
昨今、建物の耐震性と地盤が密接な関係にあるという知見を得て、
現在は地盤についても見識を深めているところであります。

11月28日 いいじばんの日には毎年、日経BP社さま主催のイベント
住宅×地盤サミットが開催され、今回ウッドリンクがパネラーとして呼ばれ、
当社が考える地震対策についてのご提言の機会をいただきました。

当日のプログラムはこのような内容です。

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国策、学術研究、法律、防災、設計士、メーカー、アルピニストまで、
あらゆる方向から住宅と地盤について考えるサミットでした。

ウッドリンクとしては、これまでの業界にはない新しい地震対策システム
「三位一体工法」を紹介させていただき、ウッドリンクラボでの取組事例や
ユーザーの意識の変化などを発表しました。

パネル全体



三位一体工法の紹介動画

今回のサミットを通じて感じたことは、先ず考え方の視点は大きく2つあり、
1つは生活者の視点、もう一つは住宅供給者いわゆるプロの視点です。

生活者の視点としては、一言で言えば災害は必ず来るという前提で、
自分の身は自分で守るという覚悟を持つということです。

つまり、出来る範囲で万全の備えをする。
なるべく他人任せにせず、自分の責任であらゆる情報を収集し、
対策を打つということです。

具体的には家を建てる際、耐震性能はどうあるべきか?
現在住んでいる家の耐震性はこれで大丈夫なのか?
ライフラインが止まったときを考えて何を備蓄するべきなのか?
万が一、避難所生活を強いられた場合どうやって自分の心身を守るのか?

これらを自分事で考え、具体的な対策にまで落とし込むことです。

次に住宅供給者、プロの視点としては、一言で言えばお客様に対して
地震のリスクについての説明責任を果たすということです。

つまり、基準法は最低基準であり大地震の際には資産としてはもとより、
最悪は人命も失われる可能性があるということを伝えるということです。

そのような説明責任を果たし、どうしたら人命も財産も守れる家に
できるのかという具体的な解決策を提案しお客様に判断を仰ぐことです。

住宅業界というのは、車業界のようにメーカーは数社に絞られ、
安全基準が統一されているわけではありませんので、車で例えるならば
エアバックのついていない車もまだまだ多くあるのが現状なのです。

そのような業界であるからこそ我々業界人としては、正しい情報を
確実に消費者へ伝えるということをしないと、施主の尊い命や
大切な財産を失うことになりかねないわけであります。

今回のいいじばんの日で、これからのプロとしてのあるべき姿を
再認識できた大変有意義な機会となりました。

これからもウッドリンクラボを通じて正しい情報を正確に、
解りやすくお伝えし、お客様の家づくりをサポートしていきます!

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『挨拶の力』

皆さん、こんにちは。

先日の富山マラソンですが、当社から9名もの仲間が出場しました。
マラソンには様々な魅力があり、私もやってみようかな・・と思うのですが、
思うだけで終わっているのが現状です。

さて、今回はある企業での体験談をお話ししたいと思います。

その企業とは四国にある建具メーカーさんで社員約200名、年商約60億、
規模的にはウッドリンクと同じぐらいの製造業の会社です。

見学した工場にはラインオペレーター100名ほど働いていらっしゃるのですが、
なんと、社員の方ほぼ全員が帽子を脱いで爽やかな笑顔で挨拶をされるのです。

これまで私の見てきた企業というのは、全体の2割ぐらいがしっかり相手に
伝わる挨拶ができ、6割がしているのかしていないのかよく分からない、
いわゆる伝わらない挨拶、残り2割が全く挨拶をされない、というような割合でしょうか。
企業視察先に選ばれる、いわゆる優秀な企業であっても
大企業も含めてこのようなレベルがほとんどでした。

私は正直そのような先入観を持って見学をしていましたので
中には挨拶をしない社員もいらっしゃるのだろうと思っていたのですが、
見事に最後まで私の視界に入る社員の方全員が完璧な挨拶をされたのです。

そして、作業中も活き活きとした表情で一つ一つの作業をテキパキと
手際よくされており、ついつい見いってしまう感じです。

見せる清掃で有名なJR東日本TESSEI(テッセイ)の新幹線劇場「7分間の奇跡」
を思わせる、まさに「製造業のTESSEI」かと思いました。


興味のある方は「7分間の奇跡」Youtube動画をご覧ください。

これまでたくさんの工場見学をしてきましたが、企業イメージの良さでは
ダントツNo,1のレベルでした。もちろん挨拶だけではなく、工場の整理・整頓も
しっかりされていて、ものすごく良い印象を受けました。

そこで直感的に感じたのは、「品質の良い製品を造ってそう。」
「どうせ買うならこの人たちが造った製品を買いたい。」

この企業に訪れたお客様は間違いなくそのように感じられると思います。

経営陣、営業の方をはじめ、工場の方も含めた社員全員でおもてなしをする
会社の姿勢に感動しました。その姿勢が製品をつくる際にも心が込められ、
自然と丁寧な仕事となり、高品質の製品ができるのだと思います。

社長にこれまでの経緯をお聞きすると以前は全く5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)
の出来ない会社だったとのことです。

先ずは社長はじめ経営陣が毎日「伝わる挨拶」を率先垂範し
数年かけて徐々にレベルが上がってきたとのことです。

当社も挨拶には多少の自負はあったのですが改めて足元を見つめ直す
大変良い機会になりました。井の中の蛙にならないように、
常に外の世界をみることが大切ですね。

早速、模範動画を作成し全社朝礼でこの事例を水平展開しました。

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現在、当社の直近の課題といえば「コミュニケーション力の向上」です。
特にリーダー層の「伝える力」、「聴く力」をまだまだ磨かなければいけません。

部下一人ひとりの経験値やスキル、性格、価値観に合わせて、
適切な言葉を選び、理解・納得してもらえるまで根気よく話をしなければいけません。
10人いれば10通りの伝え方、聴き方がありますし、一回伝えて終わり
ではなく何度も繰り返し伝えることも必要です。

そのような営みにはそれ相応の精神のスタミナを要します。
ということはそのスタミナを惜しみなく他人へ捧げられるだけの覚悟、
つまり、仕事に対する使命感と部下に対する愛情がないとできないのです。

ビジネスの基本はコミュニケーションです。
そしてコミュニケーションの基本は挨拶です。

「おはようございます」の一言だけかもしれませんが、
その一言に様々な気持ちを込めれば、目から伝わるものが必ずあります。

言葉で伝わるのは2割、残りの8割は言葉以外で伝わるとも言われています。
つまり、心から信じていることは多くを語らずとも伝わりますし、
信じていないことはいくら言葉巧みに伝えても伝わらないのですね。

先ずはトップ自ら率先垂範し、この建具メーカーさんのような素晴らしい
おもてなしができる会社を目指したいと思います。

そして、組織のコミュニケーションレベルを高め、
経営と現場が円滑に情報が循環される会社にしたいと思います。
それが中堅企業へブレイクスルーする大きなキーポイントになると思っています。

「対話を重ねて感動を共有する」
             企業理念・第三章

『仕事力』

皆さん、こんにちは。

今週から肌寒く感じる日もあり、週末には台風接近の恐れもあるそうです。
最近の極端な気候変動は本当に困ったものです。

さて、皆さん社会人となれば誰もが「仕事のできる人」になりたいと思いますよね。
仕事ができるとは、いわゆる「仕事力」が高い人。

では「仕事力」とは何か。
仕事力には大きくスキル面とマインド面の2つの要素があると思います。

スキル面としては専門知識や技術・ノウハウ、論理思考力や
コミュニケーション力などがあります。

マインド面としては志や使命感、倫理観や道徳観、強い精神力など、
いわゆるリーダーシップとか人間力と言われるものです。

このような「仕事力」を身につけ、社会、お客様の課題を解決する営みが
仕事・社会貢献であり、そこで活躍できる人がまさにプロフェッショナルなのですね。

ではどうすればそのような「仕事力」が身につくのか。

これまで人財育成の取組として、日々の個別指導から業務研修、
外部研修への参加など様々な取組を行ってきました。

しかし指導や研修後の実践については個人それぞれの意思に委ねられますので
成長意欲の高い人は主体的に自己研鑽に励み成長していきますが、
そこまで成長意欲の高くない人は研修して終わりというのが現状です。

企業経営にとって人財育成が最も重要であることを認識しながらも、
実態は会社としての仕組みがなく、極めて他人任せに近い状態となっており、
結果的に人財育成にスピード感が生まれないという課題がありました。

このような我社の悩ましい課題の解決方法として、
今年度より本格的に取り組み始めたのが「QCサークル活動」です。

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私の中ではQCサークル活動というのは生産技術系の改善活動という
イメージがこれまで強かったのですが、よくよく勉強をしていくと、営業職や
経理・人事といった間接部門でも取り組める活動であるということが解りました。

「QCサークル活動」に取り組むことで人財育成を個人の意思に委ねず、
会社の仕組として実践できるということに気づいたのです。

「QCサークル活動」のメリットは大きく3つあると思っています。

1つ目は、人財育成の仕組み化による社員の成長促進です。

QC的ものの見方・考え方やQC手法を身につけることで、
普段の業務の中での課題解決に必要な実力が身につきます。

2つ目に、コミュニケーションの活性化により、仲間との連帯感が生まれることです。

小集団活動になりますのでチームメンバーのコミュニケーションは必須ですし、
リーダーにはリーダーシップを養う絶好の機会が与えられます。

3つ目に、業務改善によってやり甲斐・達成感を感じられるということです。

テーマ・目標に向かってチームで取り組み、その結果得られた成果・喜びを
仲間と共に味わうことができ、個々のモチベーションアップにつながります。

このようにQCを実践するということは、「仕事力」が身につき、
ひいては、やり甲斐や達成感を感じることができる素晴らしい取組なのです。

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先日、上半期の活動進捗を確認する中間報告会を行い、
QCサークル指導士の先生から様々な指導・アドバイスをいただきました。

年度末の3月には1年間の成果発表の場としてQCサークル発表会を予定しています。
そこには「仕事力」が確実に向上している仲間の姿が目に浮かびます。

「仕事を通じて人を育てる」
          企業理念・第一章

『三位一体工法』

皆さん、夏季休暇は十分リフレッシュできましたか?
ちなみに私は家族で名古屋のレゴランドジャパンへ行ってきました。

今年の夏季休暇は例年よりも少し長めの6連休だったのですが、
近年、夏の暑さが厳しくなっていますので、十分な休息をとる上でも
来年以降も6連休以上を基本に計画していければと考えています。

さて、前回のブログではこれまでの業界にはなかった、
新たな地震対策を、ワンストップサービスという形で
提供できる仕組みについてご紹介しました。

そのブログを書いたあとに、この仕組みをいかにお客様に解りやすく、
且つ一言で価値を伝えるかということを社内で検討しました。

その結果、決定したブランドネームが
地震対策の「三位一体工法」です。

地震対策において重要な3つのことを、一体として考えることで、
それぞれが相乗効果を発揮し、本来のあるべき地震対策に
昇華するという意味です。

今後はウッドリンクがご提案する家づくりの新しい価値として、
業界全体に向けて発信していきたいと考えています。

「三位一体工法」の一つ目は「調査解析」です。
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地震対策は先ずは地盤を知ることから始まります。
地盤の固さ(揺れやすさ)によって、建物の揺れの増幅度が変わります。
お客様の建築地を実測調査し、建物の増幅率を解析します。

二つ目は「仮説検証」です。
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建物の揺れに最も影響の大きい要素が、揺れやすい地盤による増幅と
積雪荷重による増幅です。お客様のプランにその2つの条件を入れ、
震度7相当の大地震を想定した動画シュミレーションを行います。

三つ目は「対策実施」です。
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「財産を守り、住み続けられる家」を造るために、高耐震パネル「プレウォール」と
建物変形を制御する制震ダンパー「プレウォールTX」で構造設計を行います。

このように極めて根拠のある対策を講じることで最善の地震対策になるのです。

ウッドリンクはこのプロセスをワンストップで提供することで、
お客様の安心と満足をつくり、且つ「財産を守り、住み続けられる家」
を一棟でも多く建てられる社会を創っていきたいと考えています。

今回、本質が同じな3つの異なる技術を組み合わせることで、
新しい価値が生まれたことを身をもって実感できました。

これがまさしく「イノベーション」なのでしょうね。

今後は「三位一体工法」をさらにブラッシュアップを重ね、
より活用しやすい仕組みに進化させていきます。

最近、改めて思うのは仕事というのは本当に奥が深いということです。

現状に対して、こんなものかと思えばそれ以上の成長、進化は
ありませんが、まだまだ成長、進化できると思えば
面白いようにどんどん深まっていきます。

いかに現状に満足せず、常により良い姿を追求していくか
ということが大切なんだと思います。

私自身も、自己限定せず、高い頂を目指して歩み続けたいと思います。

「常に新しい価値を創造する」
           企業理念・第二章

『地震対策のワンストップサービス』

皆さん、こんにちは。

暑い日が続きますね。
今年は世界的な猛暑らしく、米国カリフォルニア州や北アフリカでは
50度以上を観測したそうです。

先月からの地震、豪雨、猛暑、台風と天災続きに悩まされていますが、
私たちのできる事としては、いつか起こる、
という心構えで「備え」をするしかありません。

6月18日に発生した大阪北部地震では、最大震度6弱を記録し、
住宅被害3万棟超の大きな地震災害となりました。

阪神淡路大震災(1995年)あたりから地震活動期に突入したとされる日本では、
いつどこで地震が発生してもおかしくありません。

そんな中、北陸において最も危惧しているのは積雪時の地震です。

屋根に積雪荷重がかかることで頭が重くなり、建物の揺れが増幅します。


今年のような大雪になると積雪期間が延びることで、
積雪時の地震発生リスクが高まります。

そこに更にリスクを助長させる条件があります。

それは地盤の揺れやすさです。

地盤の揺れやすさも積雪と同様に建物の揺れが増幅するのです。


積雪と揺れやすい地盤、この2つの条件が重なったときに、
建物の倒壊リスクが最も高くなるのです。

その最悪の条件でも倒壊を防ぎ、人命を守ることはもとより、
財産である建物を守り、避難所生活ではなく、
その後も住み続けられる家にしたいですよね。

そんな「財産を守り、住み続けられる家」を1棟でも多く建てられることを願い、
これまでの業界の常識には無かった、新しい地震対策プロセスを確立しました。

これが地盤から考える地震対策のワンストップサービスです。

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①地盤の揺れやすさの現地調査(微動探査&地盤調査)

②地盤の揺れやすさ、積雪を考慮した耐震設計(壁量/配置バランス)

③耐震を補う、制震ダンパーの設置検討(建物変形量の低減)

④倒壊解析シミュレーションによる安全性の確認(動画ソフト・ウォールスタット)

⑤邸別シミュレーションで裏付けされた安全・安心な構造部材の生産
 (CAD/CAM・生産)

このプロセスによって、お客様ごとの建物を何故このような
耐震設計になるのかという、根拠を明確にしたご提案ができ、
その結果「財産を守り、住み続けられる家」を建てることができるのです。

これまで当社は耐震パネル「プレウォール工法」を採用すれば、
地震に強い家になります、という大ざっぱなご提案をしていました。

そこで今回、地盤の揺れやすさ、積雪量、壁量、壁の配置バランス、
制震ダンパー、これらの条件を全て考慮した設計を行い、
その設計された建物を過去の地震波を用いてシミュレーションし、
建物変形量をビジュアルで見える化するという、
極めて詳細な検証システムを確立したのです。


ウッドリンクは木造住宅の構造体メーカーとして、地震に対する最善の備えを
研究・開発し、世の中に発信・普及させていくことをミッションとしています。

今までにない、新しい地震対策のワンストップサービスが完成しました。

さあ、次はどうやってお客様にわかりやすくお伝えし、啓もうしていくか。

ここからは営業の皆さんの腕の見せどころです!
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『新会社・ビルダーズサポート』

皆さん、こんにちは。

今年は例年よりも早めの梅雨入りでしたが、
雨の降る日が少なく、なにかと助かります。

このたび、リンク&エー グループの3つ目の事業会社が誕生しました。
社名は「ビルダーズサポート株式会社」です。

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その名のとおり地域ビルダー様をサポートするという意味で、
事業内容としては調査・検査・測定・点検といった現場管理業務を
第3者的かつ中立的な立場から実施し、その結果を正確に
レポートするという仕事になります。

事業の中核となるのは「地盤調査」+「微動探査」です。

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「地盤調査」は地盤の強度を測定し平時の地盤沈下対策を行うもので、
「微動探査」は地盤の揺れやすさを測定し有事の地震対策を行うものです。

平時、有事、ともにお客様の建物、財産を守るための、
適切な措置をご提案するのが私たちのミッションとなります。

なぜこのような新規事業を行うことになったのか。

決め手となったのは「微動探査」です。

「微動探査」はこれまでの住宅業界には無い新技術で、
地震活動期に突入した日本にとって必ず必要になると思ったからです。

これからの住宅業界の新常識になるのでは・・と予感しています。

簡単に調査の流れをお話しすると、通常の地盤調査を行う際に
合わせて微動探査を行います。探査の方法は探査機を地面に置き、
体に感じないほど僅かに振動している動き(微動)を観測します。

掘削の必要もありませんし、騒音などもありません。
わずか1時間ほどで調査が完了します。

現場で測定した情報はその場から国の機関である防災科学技術研究所へ
送信され、一週間後には報告書が送られてきます。

報告書としては地盤の強度、揺れやすさから、
建物の増幅率0.5~2.5倍の範囲の中で示されます。

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ではこの結果を受けて建築主のお客様はどうすればよいのか?

そこでウッドリンクの登場です。
お客様の地盤の増幅率に応じた耐震設計を行うのです。

これまでの住宅業界は住宅会社それぞれの独自の考えによって
耐震強度が決められていました。
「全棟 耐震等級2」、「全棟 制振装置 装備」といった具合です。

しかし、等級2だからといって絶対に倒壊しないとはいえませんし、
そもそも等級1で良いものを過剰スペックになっている可能性もあります。

つまり、なぜ等級2が必要なのかといった根拠のない耐震化という
極めて住宅会社都合の提案になっているのです。

では地震対策の根拠となる要素は何があるのか?

1つは今回お話しした地盤の揺れやすさ、2つ目に屋根に積もる積雪量
3つ目に建物の形状(間取り)です。

私たちは耐震メーカーという立場から、この3つの要素の分析を行い、
なぜこのような地震対策が必要なのかという「根拠」を明確にし、
お客様が納得のいく、安全・安心な構造体を提供していきたいと考えています。

これからも新会社ビルダーズサポートとウッドリンクの連携によって、
いままで以上にお客様のお役に立てるよう努力してまいります。

↓↓ビルダーズサポート株式会社ホームページへはこちらから
http://builders-support.co.jp/

『木のある暮らし』

皆さん、こんにちは。

梅雨入り前の貴重な晴天が続いています。
この清々しい天気を存分に愉しんでおきたいものです。

調整版

さて、この度ウッドリンクのオリジナル内装材のカタログを出版しました。
これまでは商品ラインナップも少なかったこともあり、コピー用紙を数枚、
ホッチキスで留め、カタログ風にしてお客様へご提案していました。

どこか腰の入らない中途半端さが否めなかったのですが、
ようやく内装材メーカーらしくなり、おかげ様で販売も少しづつ伸びてきています。

昨年より製材事業部と住宅資材事業部の事業部横断の
プロジェクトを結成し、半年くらいの間、校正を進めてまいりました。

原木の伐採現場から施工現場までの一連の工程の撮影から、
商品説明の文章構成まで、慣れない中、試行錯誤しながら
がんばってもらいました。

P29_伐採_縮小_ P23_ルーバー事例_縮小

改めてプロジェクトメンバーに感謝です。

今回のカタログ出版にあたり新商品をいくつかリリースしています。
その中でも業界では珍しい特徴のある商品を紹介したいと思います。

それは「スギボード」と「ヒノキボード」という商品です。
「スギボード」は杉の節有、「ヒノキボード」は桧の節有で、サイズは
厚み27㎜×長さ1820㎜×幅910㎜で、厚物構造用合板の代替にも使えます。

P18_ヒノキボード斜め_縮小 P18_スギ節有斜め_縮小
       ヒノキボード                 スギボード

設計によっては、構造用二階床パネルと仕上げの二階床材、仕上げの一階天井材の
一石三鳥での使用が可能です。構造用と化粧用を兼ね備えた優れものなので、
上手く設計できれば、かなりの合理化が実現できます。

また、DIYの材料としてもおすすめです。
厚みが27㎜ありますので、シェルフや収納BOXなど、手作り家具が簡単に作れます。
1㎜単位でオーダーカットもできますので、自宅で組み立てるだけということも可能です。

P20_3段シェルフ_縮小

住宅建築の資材としてだけではなく、家具としても国産材を使ってもらうことが
できれば、より国産材自給率も上がりますし、何よりも木の様々な効能を
より多くの方に感じてもらうことができます。

昨今、なにかとストレスの多い世の中。
家に帰って疲れた体と心を休めるということは凄く大切な事だと思います。

その「休む」という字をよく見ると「人」の横に「木」と書きます。
人は古来より木に寄り添って生きてきたのです。

木には鉄やコンクリート、プラスチックなどの無機質な素材には無い
有機質ならではの優しさとぬくもりがあります。

また、木(スギ・ヒノキ)の様々な効能というのは、決して情緒的なものではなく、
しっかり科学的実証データで裏付けされています。

私も木の家に暮らす一人のユーザーとして、
日々実感している「木のある暮らし」をお話ししたいと思います。

私が自宅の中で一番木を感じれて、心が落ち着く瞬間というのは、
先ずは玄関ドアを開け、家の中に入った瞬間です。
木(スギ)の香りに包まれ心がホッとします。

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そして靴を脱ぎ、床に上がった瞬間、足の解放感とともに
木の柔らかく温かみのある感触がすごく気持ちいいのです。

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夕食の後はリビングでまったりと過ごしますが、フローリングの木目のゆらぎ
や木の肌触りによって心が癒されます。
そして、就寝は木(スギ)のアロマ成分「セドロール」の効果によって、
あっという間に眠りにつき朝までぐっすり・・という感じです。

おかげで心身ともに疲れた体をしっかりリセットして朝を迎えることができています。
これは決してアパート住まいのときには得られなかった感覚です。

木材好きの戯言に聞こえた方もいらっしゃるかもしれませんが、
決して大げさな話ではなく、これが私の日常なのです。

ですから、より多くの方に「木のある暮らし」を体感してもらいたいのです。

新築済みの方も遅くはありません。DIYで木の家具を作るという手があります!
思い切って木質化リフォームをするというのも決して大げさな話ではないと思います。

私たちウッドリンクは、国産材の普及に向け、付加価値の高い商品を開発し、
より多くの方に木の素晴らしさを実感してもらいたいと思っています。

そして、日本の森林が健全に循環することによって、サステナブルな社会が実現する。
そんな明るい未来を見つめ、日々努力していきたいと思います。

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『木造住宅の倒壊シミュレーション』

新緑の葉が茂る、とても清々しい季節となりました。
私はこの時期が一年で一番好きです。

さて皆さん、自分の家が過去発生した地震で倒壊するか、
しないかをシミュレーション動画で確認できるのをご存知ですか?

私もすでに家を建てた身ですが、いまさら確認をして、
「熊本地震クラスで倒壊します・・・」という結果になったらと思うとゾッとします。
(近々、担当社員の手が空いたときに実施予定です。)

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これは「wallstat(ウォールスタット)」という木造住宅を対象とする
倒壊解析ソフトウェアで、国土交通省の研究機関である
国土技術政策総合研究所の中川貴文さんが開発された、
業界では画期的なツールなのです。

興味のある方は他にもユーチューブでシミュレーション動画が
いくつか公開されていますのでご覧いただければと思います。

ここで誰もが疑問に思うことが一つあります。
それはシミュレーションの信憑性はどの程度あるのか。

そこで私たちは2016年5月に実施したプレウォール工法の
三次元実大振動実験をウォールスタットを使って再現することにしました。

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その結果、概ね実大振動実験通りの結果となり、
シミュレーションの精度に間違いがないことを確認しました。

次に様々な条件下における検証を実施しました。

地震波(阪神大震災や熊本地震など)、積雪量(0~3メートル)、
壁の量とバランス(耐震等級1~3)、工法(プレウォール以外の工法)、
これらの条件を何通りもの組合せでシミュレーションを行いました。

検証の結果、悪条件が複合的に重なった場合、耐震等級2や3といった
一般的に強いと認識されている建物であっても倒壊するリスクがある
ということが分かったのです。

そのようなことから私たちは、
「建てる前に倒壊シミュレーションを実施すべき」
という結論に至り、現在は社内体制を整備しているところであります。

倒壊シミュレーションの必要性、メリットは大きく3つあると考えています。

1.過去発生した大地震に対し、具体的且つ根拠のある対策が打てる

例えば、シミュレーションの結果、倒壊してしまう建物に対し、
構造用合板をたった一枚張ることで、倒壊しない建物に変わることがあるのです。
ほんの少しの違いによって、命取りになってしまうのは本当に残念です。

2.地震発生後、構造の修復(メンテナンス)がピンポイントでできる

地震発生後は見えない壁の中で、どこが損傷しているかが
特定しづらいわけですが、発生した地震波でシミュレーションを
行うことで損傷個所が解り、ピンポイントで構造体の修復ができるのです。

3.安全・安心な暮らしと共に資産価値を守り続けることができる

良い住宅を建てるための最も重要なファクターは
家族が安全・安心に暮らせることだと思います。
そして、資産価値をゼロにすることなく住み続けられるということです。

世間一般的に、富山県は地震が起こらないというイメージが
あるようですが、それは全くの誤解です。

県内には砺波平野断層帯・呉羽山断層帯が危険度Sランク(最高ランク)
の主要活断層とされており、いつ大地震が起こってもおかしくないのです。

無題
「備えあれば憂いなし」

ウッドリンクは木構造のプロフェッショナルとして
常に最新の技術を研究し続けると共に、お客様の安全・安心を支える
ベストな耐震構造をご提案していきたいと思います。

『あるべき耐震設計とは何か』

皆さん、こんにちは。

ここ数日で急にあたたかくなり、桜も開花したと思えば
あっという間に満開になりましたね。

さて、2016年4月14日の熊本地震から早くも2年が
経過しようとしています。

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住宅被害で約18万棟、人的被害が約2,500名という大惨事でした。

それは数百年に一度発生すると想定されている「震度7」が
立て続けに2度も発生するという大変ショッキングなものでした。

私たちウッドリンクは、これまで震災が起こるたびに、
耐震における知見を得てきました。

1995年の阪神淡路大震災では建築基準法で想定する
震度6を上回る、震度7の巨大地震が発生し、
木造在来工法の耐震性の低さが露呈しました。

2011年の東日本大震災では、本震の後、震度4以上の
強い余震が数年にわたり300回以上発生しました。

そして熊本地震では震度7の巨大地震が2回連続で発生しました。

これらの震災の度に私たちは、プレウォール工法の
同条件での性能検証を行ってきました。

そこで今回、熊本地震発生後に専門家による現場調査で判明した、
新たに得た知見をお話ししたいと思います。

最も被害の大きかった熊本県益城町で「耐震等級2」
(建築基準法の1.25倍の性能)の住宅が倒壊したのです。
そしてそこから数十メートル離れた場所で
一般的な性能の住宅が倒壊しないという現象が起きました。

なぜ地震に強い家が壊れ、普通の家が残ったのか。

それは地盤の固さの違いにありました。
地盤が固ければ建物は揺れにくく、柔らかいと揺れやすいのです。

つまり建物を建てる前に地盤の固さを調査し、
揺れやすい地盤であれば建物を強固にする必要があるのです。

おそらく倒壊した住宅は、一般的に耐震性能が高いと認識されている
耐震等級2でも足りなかったということなのです。

そこで今、業界で注目されているのが「微動探査」という新しい技術です。

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微動探査とは、地盤が体感できないほど僅かに振動している
動き(微動)を観測する地盤調査手法です。

現在の住宅の耐震設計は、地盤の揺れやすさや積雪荷重の有無といった
建築地固有の条件は設計上考慮しなくてもよいというルールになっています。

そんな規制の緩い住宅業界では、住宅メーカーが「地震に強い」
というキャッチフレーズをよく打ち出していますが、
それは極めて根拠のないスローガン的なものが少なくないのが現状です。

例えば、阪神淡路大震災クラスでも耐えられるのか。連続地震はどうなのか。
一棟一棟、それぞれの建築条件に合わせて検証する仕組みがあるのか。

本当に地震に強い建物を造るときには、地盤の固さ、積雪荷重、
壁の配置バランスといった固有の建築条件を全て考慮した検証、
シュミレーションが必要なのです。

鉄骨造や鉄筋コンクリート造のビルなどは
当然そこまでの検証を行わないと建築許可が下りません。

私はこれからは住宅もビルと同様、
しっかりとした個別の耐震設計が必要になると考えています。

住宅を建てては壊す時代は終わりました。

また、災害というものはいつも想定外のことが起こるもの。
たとえ戸建て住宅であっても万全の備えをするべきだと思います。

今は人生100年時代と言われますが、
住宅の寿命も100年時代ではないでしょうか。

私たちウッドリンクは「あるべき耐震設計とは何か」を問い続け、
どんな地震にも負けない、安全で安心な家づくりを進めてまいります。
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