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『ヒノキの製材に挑戦!』

こんにちは。

この度、製材事業部でヒノキの製材を行いました!

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ヒノキという木は国産材の中でも「最高品」と言われるくらい建築材料
としては一目置かれた存在です。
皆様ご存知の伊勢神宮の式年遷宮* で使われる材料も、全てヒノキなのです。
 *20年に一度、社殿を建て替える行事で建築技術の伝承という側面も持つ

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具体的な特徴としては、強度が高く、耐久性もあり、狂いが少なく、加工し易い、
更に見た目も薄いピンク色で美しく、匂いも良いという木材の品質条件としては
ほぼパーフェクトに近い優等生なのです。

しかし良いものは当然、価格が高いというのが世の常であり、今までは一般流通品
のようには使われて来なかった経緯もあり、この北陸でもヒノキを多用した
家づくりを行っている建築会社は少ないのが現状です。

なぜ高いのかというと、ヒノキの成長はスギの成長スピードの半分くらいであり、
枝打ちや間伐等、素材生産に掛かるコストが大きく違ってきます。
したがってヒノキの人工林の面積はスギに比べ6割弱と、そもそもの絶対量も
少ないのが現状です。

ヒノキについてのウンチクはこれくらいにして、今回ウッドリンクで製材した
ヒノキをご紹介します。

産地は主に岐阜(郡上)、長野(木曽)で樹齢60年~90年生のヒノキになります。
丸太の径級は直径24センチ~32センチの建築用材の中では太めの材となります。

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       皮むき後の原木                帯鋸で4面カット

ヒノキと一言で言っても産地によって品質は様々ですが、今回仕入れたヒノキは目も細かく、
節も少ない最高グレードのものになっています。

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                  仕上げ前の原板

工場の社員に「ヒノキの製材どうだった?」と感想を聞くと、「匂いが良いですね!」
と嬉しそうに言われていました。良いものを作るということは作る側のテンションも
上がるのだと思います。

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       仕上げ後の胴縁                結束された胴縁製品

製品としては、外壁材の下地となる外部胴縁と、柱と柱の間に立つ間柱です。
共に住宅部材としては大事な役割があり、長持ちする材料を使うに越したことはありません。
そういう意味では「住宅部材の最高級品」です。

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       仕上げ後の間柱                結束された間柱製品

私が完成品を見たときの感想は「これは自邸に使いたかったなぁ~。」と思うぐらい、
品質については予想以上に良く、お客様に自信をもってお勧めできる商品となりました。

住宅の材料に「ヒノキ」を使うということは、エンドユーザー様にとって間違いなく良い
イメージになりますし、特に北陸の市場には出回っていない商品ですから、家づくりの
一つのアピールポイント且つ差別化にもつながると思います。

住宅ビルダーの皆様、是非お試し頂ければと思います。

現在、ウッドリンクの国産材の生産量は、年間原木消費量* は36,000㎥(2015年実績)
で、トレーラーで換算しますと、毎月100台分の原木を消費しています。
 *業界では生産規模を消費した原木の体積で表します

今までの「スギ」オンリーの生産体制から「ヒノキ」の生産を加えることによって中期経営
目標の年間50,000㎥を早期に達成したいと考えています。

これからも商品開発を行い、国産材の普及促進に努めて参りたいと思います!!

 2016年10月12日付の日刊木材新聞に掲載されました
 http://www.woodlink.co.jp/topics/28_10_13.html

※製品の写真、規格一覧は製材事業部の商品ギャラリーをご確認下さい。
 http://www.woodlink.co.jp/product/gallery/
 また、価格等のお問合せについては弊社営業担当者までお願い致します。

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