皆さん、こんにちは。
読書の秋、スポーツの秋、秋は何をするにしても良い時期です。
今しかできないことを思う存分楽しみましょう!
さて、この度アメリカ・オレゴン州のポートランドへ行ってきました。
ポートランドは今、世界的に注目されている街で、
全米で最も住みやすい街
全米で最も環境にやさしい街
全米で最も自転車通勤者にやさしい街
全米で最もベジタリアンにやさしい街
等々に選出されています。
人口も2000年比で24%増、住宅価格が2012年比で1.6倍。
全米からの移住者が後を絶たない人気の街なのです。
何が人気かというと、ビオトープやオーガニックといった自然を大切にする価値観、
サステナブル(持続可能性)な社会を本気で創ろうとする精神、
多様な価値観を受け入れる寛容な文化、
そのような理念・生き方に共感する人々、特にクリエイティブな若者や
環境意識の高い富裕層が集まる街なのです。
暮らしやすさという現実的な点でも地震やハリケーンなどの災害がほとんどない、
消費税が掛からないといったことも理由の一つかと思います。
また、北米のなかでもオレゴン州は木材の産地で、米松や米杉、米ヒバといった
木材が原木や製品で世界中に輸出されています。
このような木材産業の盛んな地域から、サステナブルな街が醸成され、
地域経済も活性化するという好循環を創り上げた、先進的な事例を
肌で感じ、学ぶ、というのが今回の視察研修の目的であります。
(決して遊びではありません。笑)
今回の視察先の一つは米松の製材工場 「コロンビアビスタ」。
品質要求が厳しい日本向けに特化した製材工場です。
先ず最初に感じたのは社長はじめ従業員の皆さんのいきいきと働く姿です。
自分達の仕事に誇りをもって働いているという雰囲気が伝わってきます。
コロンビア川とマウントフッドが一望できる素晴らしい自然環境、
木材というサステナブルな資源を扱い、地元でも最上級の丸太を専門にした製材。
企業の社会的価値とモノづくりへの拘りが、「仕事の誇り」の源泉なんだと思います。
アメリカは転職が一つのステータスとなるビジネス文化がありますが、
この製材工場は離職率が一般的な企業と比べ極めて低いそうです。
当社も工場の立地条件(自然環境)は適いませんが、社員が働きやすい環境を整備し、
木材というサステナブルな資源を扱っているという社会的価値、品質に拘ったモノづくり、
ということを社員一人ひとりが改めて認識することが必要だと感じました。
そのような誇り高い仕事を通じて、一人ひとりがそれぞれの目標に向かって成長出来れば、
この上ない喜びが感じられるものと思います。
ビジョン「働き甲斐NO,1の誇れるブランド企業」の実現を確信できた体験でした。
後編へ続く