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『仕事を通じて「己」を育てる』

皆さん、こんにちは。

平成の時代も終わりに近づき、「令和」まであと数日となりました。
「令和」の英訳は「ビューティフルハーモニー(美しい調和)」だそうです。
新元号に込められた想いが分り易く表現されていますね。

さて、当社では現在、新卒採用の最終選考に入っており、学生さん一人ひとりと真剣勝負で向き合う日々が続いています。

面接をしていて感じることは、皆さんとても成長意欲が高いということです。
学業以外にも自己を高めるために様々な目標を立て、それに向かって努力をされておられ、本当に感心します。

年々、成長意欲の高い優秀な学生さんが増えており、嬉しい限りです。

そこで彼ら彼女らの先輩にあたる我々、職業人に目を向けたときに、30代、40代、50代、、、いくつになっても成長意欲を持って、何かに向かって挑戦し続けている人って決して多くはないと感じます。

学業を終え、就職をした後、ほとんどの方が早ければ3年、遅くても5年もすれば、一通りの仕事を覚えますので、その後もずっと同じ部署で働くとなると、毎日が「目の前の仕事をこなす」ということになってしまいがちです。

そのような「こなし仕事」の毎日では成長は鈍化し、逆に衰退してしまいます。
そうなると仕事に対するモチベーションもおのずと低くなりますよね。

ではどうすればいくつになっても成長意欲を減衰することなく、持ち続けられるのでしょうか?

私の体験談で恐縮ですがお話ししたいと思います。

当社の企業理念に、第一章「仕事を通じて人を育てる」というフレーズがあります。

そして、その後に「ありたい自分を明確に持とう」というフレーズが続きます。

先ず、「仕事を通じて人を育てる」ですが、この言葉は、「仕事を通じてを育てる」という解釈が本質だと思っています。

先生や講師、先輩や上司といった誰かに育てられるのではなく、自分が自分自身を育てるという意識を持つということです。

これが先ず大前提にあり、その次に必要な要素として、「ありたい自分を明確に持とう」となります。

これはつまり、「目指す目標」を定めるということになります。

自分自身を育てるために、目指す目標を定める。
そして、達成するごとに更に高い目標を設定し続ける。

そうやって、常に目標に向かって歩み続けることができれば、その目標はいつか「志」に変わります。

「志」とは人生を賭して実現したいことですね。
「使命感」とも言えるでしょう。

この「志」を持つことができれば腹の座った生き方ができます。

そして、次に大切なのは「成長の方法」です。
具体的にどのような方法で自己を成長させればよいのか?

ポイントは2つあると考えています。

一つは日々の振返り、反省ですね。

今日一日で起こったことの振り返り、反省を欠かさないということです。

私の場合、社員やお客様とのコミュニケーションが仕事の大半を占めますので、「もっと分かりやすい言い方があったのではないか」、「あの瞬間、彼の表情が曇ったが納得していないのではないか」といったことを振り返ります。

そうやって、次はこうしてみよう、ああしてみよう、というように改善策を考えて次につなげることでスキルが磨かれていきます。

2つ目は多様な価値観や考え方に触れるということです。
考え方の幅が拡がるということは、人間としての深みが増します。

理想を言えば様々な分野の方に実際に会って話を聞くのが良いですが、そのような機会が取れない場合でも、新聞や雑誌、著書などで様々な価値観や考え方に触れることができ、人生の「気づき」が得られます。

そしてこの時に大切なのは、ただ知識を得るという読み方ではなく、自分の経験を振り返りながら読むということです。

「あのときの辛くて厳しい体験にはこのような意味があったんだ」という、これがまさに「気づき」が得られる瞬間です。

そのような「気づき」の連続が自己の人生観を醸成していくのだと思います。

かくいう私自身もまだまだ未熟ですが、これまでそうやって少しづつですが成長してこれました。

あなたのモチベーションの源泉は?と問われれば、自分自身の成長の実感が大きいですね。

難しい仕事を成し遂げたときは達成感を感じることができます。
そのときに、1年前の自分だったら出来ていたかなぁと思うと、やはり今の自分だから出来たんだよなぁ、ということに気付き、自分も成長したなぁと感じる。

それが自分自身の満足感となり、また頑張ろうというモチベーションになっています。

長々と書きましたが、以上が私が考える成長意欲を減衰させない方法です。

やはり理想を言えば人生死ぬまで勉強、最期まで成長し続けたいですよね。

今年のゴールデンウイークは世間では10連休、当社も9連休となります。

長い休みとなりますので、是非、自分のこれまでの人生、仕事の経験を振り返りながら、読書をするというのも良いのではないでしょうか。

新たな気づきから、パッと目の前が拓けるようなことになれば最高ですね!

本2_

この本は最近の私のヒット作です。
小説ですが死生観についての気づきが得られます。そして、めちゃめちゃ泣けます!

本1_

これは私がゴールデンウイークに読む予定の本です。

それでは皆さん、良いGWをお過ごしください!