『心のマネージメント』

皆さん、こんにちは。

先日、会社の仲間と金沢リレーマラソンに参加しました。
なんとか無事に完走することができてホッとしています。
(詳しくは5月16日スタッフブログをご覧ください)
http://www.woodlink.co.jp/wp/?p=3802

さて、新年度に入り、昇格者研修、改革リーダー研修と、リーダーを対象にした研修を行っています。

講師は私が担当しており、書店で売っているマネージメント本に書いてあるような一般論ではなく、自分自身のこれまでの経験から掴んできたことを、できるだけ自分の言葉で伝えるようにしています。

リーダーに必要な能力と言われると、何か難しいイメージがありますが、実はすごくシンプルで当たり前のことなのです。

リーダーに必要な能力を一言で言えば、「部下の立場になって考える」、これが基本です。
「部下の気持ちが解る」といっても良いでしょうね。

部下のためになることを行い、ためにならないことは行わない。

部下の喜ぶことを行い、嫌がることは行わない。

つまり、部下の仕事をいかに普段から観察し、部下の性格、強み、弱みを正確に把握できているか。

そして、部下の日々の心の状態を推察し、ネガティブな心の状態をポジティブな状態にしてあげられているか、ということがリーダ―には問われるのです。

これを「心のマネージメント」と言います。
リーダーの役割の本質は「部下の心のマネージメント」なのです。

では、どうすればそのような「心のマネージメント」ができるのか。

先ず大前提に、「自分自身の心がポジティブである」ということ、且つ、「心に余裕がある」ということが重要です。

自分自身の心がネガティブで、さらに余裕がない状態では他人に対して使える時間も精神のスタミナも出てきませんよね。

つまり、他人の心のマネージメントの前に、自分自身の心のマネージメントが必要になります。

一般的に言う「自己管理能力」が問われるということですね。

私たちには人生において、様々な面での自己管理があると思います。
「健康面」、「仕事面」、「精神面」、「成長面」、これらが正常にバランスよく自己管理できていないと、日々の心の状態は良くならないと思います。

では、具体的な自己管理の方法はどのような方法があるのか。

それは、一日の終わりに「今日の振り返り」を行うことです。

今日の予定は計画(Plan)ですね、そして計画を実行に移す行動(Do)、行動した結果の振り返り(Check)、次に繋げるための改善策(Action)。

これがいわゆる「P・D・C・Aを廻す」ということになります。

しかし、計画(P)と行動(D)の繰り返しになってしまい、振り返り(C)と改善(A)ができていない方が多いのではないでしょうか。

このP・D・C・Aを習慣化することが自己管理であり、その結果、心が健全な状態で維持され、他人のことまで気にかけられる「心の余裕」が生まれます。

ここで「一日の振り返り」をする際の大事なポイントがあります。

それは、起きた結果に対して、「他人のせいにしない」。

他責ではなく自責で自分の考え方や行動を振り返り、反省するということです。

なぜなら、他人のせいにしてしまうと現実は何も変わらないからです。
自責で考えて初めて、自分が変わり、現実が変わっていきます。

長々と書きましたが、要点をまとめると、

・リーダーに必要な能力は「部下の立場になって考える」が基本

・リーダーの役割の本質は「部下の心のマネージメント」

・「部下の心のマネージメント」の前に「自己の心のマネージメント」

・自己の心のマネージメントとは「自己管理能力」を身につけること

・自己管理とは日々の振り返りの習慣化(P・D・C・Aサイクル)

・振り返りのポイントは「他責にせず、自責で考えること」

かくいう、私もまだまだ修行中です。

若手リーダーからみれば人生経験が長い分、多少はできているかもしれませんが、修行の歩みを止めれば、直ぐに後退していきますし、目指す山の頂はまだまだ遥か彼方です。

正直、研修を終えるたびに自分はどれだけのことができているのか、という反省が待っています。

若手リーダーの模範となれるよう、修行は続きます。

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