皆さん、こんにちは。
2020年は記念すべきオリンピックイヤーですが、ウッドリンクも設立65周年の節目の年になります。今年は会社として新たなステージに向けた飛躍の年にしたいと思います。
さて、毎年の恒例行事である新年互例会も終わり、現在はそれぞれの部署にて新年度の経営計画の策定に入っています。
当社にとって2020年は中期三ヵ年経営計画のスタート年になります。これからの令和の時代は激変の時代、ウッドリンクも事業そのものから抜本的に変革を遂げる一年になると思います。
今後の5年、10年を見据えての大きな変化と言えば、やはりデジタル分野の進歩、発展でしょうか。今春から始まる「5G」、それに伴い「AI」や「IoT」といった先端技術の普及が加速し、私たちの身近な生活にまで浸透していくと思われます。
そのような背景から今後10~20年の間に私たちの仕事の約半数がAI(人工知能)によって自動化されると言われています。
しかし、単純作業が半数ほど無くなるのと同時にAIに対して情報をインプットしたり、アウトプットを精査したりする仕事、いわゆるAIを操るエンジニアの仕事が消滅する仕事の量以上に必要になると言われています。
そのような時代に備え、今年から小学校でプログラミング教育が必修化され、IT人材の育成に国を挙げて取り組んでいく時代なのです。
そんな時代の中で、我々はどうあるべきか。
AIに代替されない能力は何なのか。
先ず1つは、「心」を使って相手に処する能力、つまり「ホスピタリティ」や「マネジメント」、これは人間にしかできない仕事と言われています。
また、これまで前例のない新しい商品やサービスの開発や、現在の技術や仕組みを改善、改良する、「クリエイティビティ」、いわゆるそれぞれの職業に必要な高度な専門的能力ですね。
このような言い方をすると少し難しいかもしれませんが、我が社の現状のレベルから先ず取り組まなければならない課題は大きくこの2点かと思います。
1. 「コミュニケーション能力」の向上
2. 「課題解決能力」の向上
「コミュニケーション能力」とは、
・良き人間関係を構築する力
・相手に共感し理解する力
・相手に正しく情報を伝える力
まさに心を使う能力の初級課程です。
「課題解決能力」とは、
・業務上の問題を発見する力
・原因の本質を見極める力
・最善な解決策を立案できる力
これは高度な専門的能力の初級課程です。
この2つをまとめて言えば、「仕事の基礎的能力」です。
基礎が弱いところに、どれだけ立派な強い建物を建てても「砂上の楼閣」となり、すぐに崩れてしまいます。
また、仕事で成果を継続的に生み出せない人に共通していえることは基礎が身についていないということです。
では、「仕事の基礎的能力」をどのように身に付けるのか。
現在、我が社の人財育成の根幹に据えているのが「QCサークル活動」です。
このQCサークル活動に本気で取り組むことで、「コミュニケーション能力」と「課題解決能力」は必ず向上していきます。
ここでのポイントは「本気で取り組む」ということです。QCサークル活動ではチームメンバーとの意見の食い違いや、難関な問題の発生など様々な問題が起こります。その問題に対して逃げずに、妥協せずに、正面から向き合い、解決に向けて真剣に取り組むということです。
まだまだ、自分の業務とQCサークル活動がうまくつながらず、QCの目的がいま一つ腑に落ちない方が多い現実もあります。
今年は日々の業務とQCサークル活動をしっかりとリンクさせ、社員一人一人が自己の能力を磨き、AI時代にも活躍できる組織集団を目指していきたいと思います。
今年も社員一同、よろしくお願いいたします。
チーム検討会の風景(2020年1月11日)