『大局観』

皆さん、こんにちは。

3月、4月は公私共に行事の多い時期ですが、ほとんどのものが中止または延期となり、日々の生活に味気無さを感じる今日この頃です。とは言っても一日も早いウイルス終息を願い、耐え忍びたいと思います。

さて、4月から新年度がスタートしますが、当社としては組織体制を刷新し、大きな変革にチャレンジする一年になります。

先日、事業戦略と具体的実施計画の説明会を行いました。(コロナウイルス対策で動画配信にて実施)

このような大きな変革にチャレンジできるのも、まさしく社員が成長しているからできることで、優秀な社員に恵まれていることに改めて有り難く思います。

それぞれが新年度から新たな環境で、新たな仲間やお客様と、新たな業務、仕事に向かうわけですが、この「新たな仕事」に取り組む際に心掛けたい大切なことが1つあります。

それは、「大局観」を持つということです。

これは新たな仕事に限らず、既存の仕事でも同様なのですが、特に新たな仕事では失敗の連続が予想されるわけですから、失敗の損失を最小限に抑えるためにも「大局観」が大切になります。

「大局観」を辞書で調べると、

・全体的な状況や成り行きに対する見方・判断
・的確な形勢判断を行う能力

というように書いてあります。

同じ意味合いで「木を見て森を見ず」とか「物事を俯瞰して見る」というような言葉で語られることもありますね。

では、「大局観」を持つためにはどうすれば良いのか?

それは組織や業務の「全体像」を理解するということです。

自社の商品はどのようなプロセスで出来ているのか、どのような人が携わって仕事をしているのか、どのようなお客様がどのようなサービスを求めているのか、また、様々な因果関係や利害関係を理解するということです。

住宅で例えれば屋根から基礎までの構造について、どんな部材がどのように組み合わさって構成され、荷重や地震力がどうように流れるのかを理解するといったところです。

仕事の「全体像」が理解できていれば、何かの事象が起きたときに、それは全体プロセスのどの過程なのか、どんな経緯で今に至るのか、今後どのような過程へ進むのか、誰に利害が生まれるのか、であればどのような判断が適切なのか、ということを瞬時に「仮説検証」できます。

いわゆる「仕事の動きや流れが見える」というやつです。

仕事の動きや流れが見えるようになれば、物事の本質も見えるようになりますので、結果的に良い成果を生むことができ、そしてなにより仕事が格段と面白くなります。

スポーツ観戦もルールを解らずに見ても面白くないのと同じで、(私はラグビー、ワールドカップがそうでした)ルールや仕組みを理解しているから面白いのです。

新年度から始まる新たな仕事に限らず、既存の仕事においても、改めて「大局観」=仕事の「全体像」を再確認してみてはいかがでしょうか。

「仕事の面白さを発見しよう」
       企業理念 第一章・第二項