『心を伝えるブランディング』

皆さん、こんにちは。

暑い日が続き、晩酌のビールがおいしい今日この頃ですが、我が家ではビールのグラスは錫(すず)のビアカップを使っています。

錫特有のイオン効果と熱伝導率の高さによって、クリーミーで冷たいビールを楽しむことができます。また、日本酒やワインでも雑味が無くなり、まろやかな味に変化しますのでお酒好きの方は是非、試してみて下さい。


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そんな錫のトップメーカー「能作(のうさく)」は皆さんご存知でしょうか?

高岡市オフィスパークにある本社・工場には年間13万人の来場があり、高岡大仏の10万人を超え、国宝・瑞龍寺の16万人に迫る勢いで、高岡の三大産業観光地となっている企業です。

高岡の伝統産業である銅器・鋳物を全国でブランディングし、今では世界各国へも展開されている素晴らしい企業なのです。

そんな高岡を代表する「能作」に、今回、住宅ビジネス研究サークルのメンバーで視察研修に行ってきました。

本社工場の見学と能作社長のご講演という流れで、工務店の経営者の皆様と一緒に勉強させていただきました。

同社の一番の特徴は地域の伝統産業を全国・世界に発信するブランディング力です。

能作社長は、「ブランディングと言っても、やっていることは、いかに沢山の人に能作を知ってもらうか、ということだけです。中小企業だから。」と言われていました。

話題性のある商品やサービスを次々とリリースし、メディアやマスコミを上手く使われてプロモーションをされています。ちなみに営業マンは一人もいないのですが、売り上げは年々右肩上がりです。

そして、商品開発のポイントは常にユーザーの声を吸い上げること。ですから同社ではユーザーに一番近い存在であるショップのスタッフの方からの情報収集を大切にしているそうです。

今回の講話で私が一番印象に残ったのは、「もの・こと・こころを伝える」という言葉でした。

「もの」の特徴、良さを伝える、そして「もの」で出来る「こと」を伝える、そして更に、ものづくり、ことづくりに込める想い、「こころ」を伝えるということです。

創業の想い、事業に対する想い、商品に対する想い・・。

それぞれ何かを始めようとする動機というのは、怒りなのか、悲しみなのか、苦しみなのか、喜びなのか、何らかの感情からスタートするものだと思います。

その時からずっと心に抱く自分の「想い」を伝えることで、その「想い」が相手の心に届き、いわゆる「心に刺さる言葉」になるのだと思います。

最近、目に見えない「心」という存在に対して、段々と理解が深まってきました。人を動かす原動力、本質はまさに「心」であり、理屈だけでは絶対に生まれない巨大なエネルギーが生まれるのだと思います。

最近の私のヒット本が稲盛和夫の「心」、田坂広志の「運気を磨く」、いずれも心について説いた本です。

目に見える「もの、こと」、そして目には見えない「こころ」の両面を磨き続けることが、最強のブランディング戦略なのでしょうね。

能作社長は「自分たちが世界に日本の伝統産業の轍(わだち)をつくる」と言われていました。

当社も世界で通用する木材製品を開発し、能作さんの後を追いかける会社に成長したいと思います。