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『カーボンニュートラルに向けて』

皆さん、こんにちは。

全国的に記録的な大雨が続き、各地で河川の氾濫や土砂崩れが発生しています。この影響で山からの原木の出材が滞りウッドショック(木材不足)が一段と悪化するのではないかと心配しています。

このような異常気象というのは地球温暖化が原因と言われていますが、新聞・メディアでは地球温暖化対策である「カーボンニュートラル」関連の記事を毎日のように目にするようになりました。

「カーボンニュートラル」とは2050年までに二酸化炭素の排出量を森林による吸収分などと相殺して実質的な排出量をゼロにするという目標ですが、自動車業界では電気自動車(EV)へシフトする動きや電力業界ではCO2を排出しない水素やアンモニアを燃焼する技術開発が進んでいます。また、金融業界ではそのような環境意識の高い企業を優遇する新たな評価軸が設けられたり、あらゆる業界でイノベーションが起きようとしています。

我々の住宅業界では省エネ住宅(省エネ等級4)やゼロエネルギー住宅(太陽光発電搭載)の義務化が検討されています。

現時点では2025年に省エネ住宅を義務化、2030年にゼロエネルギー住宅を標準化するロードマップが政府の検討会より発表されました。

現在、当社で供給させていただいている戸建て住宅のスペックの状況を見ますと、省エネ住宅はほぼ標準に近い形になってきていますがゼロエネルギー住宅は全体の3%以下というのが現状です。

我々、業界人としてはこの10年でゼロエネルギー住宅、つまり太陽光発電の搭載を標準的なスペックとして如何に引き上げるかが課題になると考えています。

とはいえ、ゼロエネルギー住宅はコストが高いのでは?と思われる方が多いと思います。たしかにイニシャルコストは高くなりますが、ランニングコストを含めたトータルコストで見ると、実はゼロエネルギー住宅の方が安くなります。

従って、今から新築を建てるなら絶対にゼロエネルギー住宅にした方が良いのです。

コストのイメージをざっくりお話ししますと、4人家族の30坪程度の住宅を想定した場合、建物コスト2,000万円 、太陽光発電の導入コスト150万円、太陽光発電の維持コスト(50年間)100万円、発電効果(50年間)▲450万円、合計1,800万円となります。初期投資である太陽光発電の導入コスト150万円を回収できるのは11~12年あたりで、その後はプラス収支に変わります。

ゼロエネルギー住宅を選択するかしないかで生涯収支で、ざっくり200万円も変わってくるのです。これは年々、売電単価が下がっている以上に太陽光発電の導入コストが下がっているということなのです。

ゼロエネルギー住宅を建てることで地球環境に優しい住宅となり、かつ断熱性能が高いぶん快適に過ごせる、そして月々の光熱費が安いという、3拍子揃ったとてもメリットのある暮らしが手に入るのです。

そして、もう一つお得な情報があります。

それは、今なら国の普及促進策である「補助金」が使えるということです。

「地域型グリーン化事業」の補助金を使うことで最大160万円のお金をもらうことができますので初期投資の太陽光発電費用が実質ゼロになるのです。

ここまで来たらゼロエネルギー住宅を建てた方が圧倒的にお得ということになります。

このような事実がまだまだエンドユーザーの方に伝わっていないのが現状かと思います。

ゼロエネルギー住宅について詳しく知りたい方、また補助金の活用方法を知りたい方、そのほか家づくりで失敗しないコツや上手く行く方法を知りたい方は是非、ウッドリンク・ラボにお越しください。弊社のスタッフがマンツーマンでわかりやすく丁寧にご説明します。

世界的なトレンドである「カーボンニュートラル」に向け、あらゆる業界で変化が加速しています。住宅業界においても最新のトレンド情報をいち早くお伝えできるよう、家づくりラボ(YouTubeチャンネル)やウッドリンク・ラボを通して発信していきたいと思います。

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