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『新しい価値の創造』

皆さん、こんにちは。

最近、コロナ禍で長らく自粛されていたリアルイベントが徐々に再開し始めましたね。私もここに来て急に出張や会合などが多くなり、スケジュール管理に難儀しております。

さて、今回は久しぶりに出張に出させていただき、改めてメディアやオンラインでは得られない生の情報に触れる大切さを実感しました。

今回の出張では多くの方との出会いがあり、いくつもの刺激と発見があったのですが、一番の収穫は最近流行りのDX(デジタルトランスフォーメーション)について、我が社における具体的な展開イメージが見えたことです。

これまではDXを自社に置き換えたときに、とにかく時代の流れとしてDXをやらなければという感じで、会社としての全体戦略を描くことなく、場当たり的な取り組みとなっており、どちらかと言えばDXが目的になっていました。いわゆる手段の目的化というやつですね。ですから、恥ずかしい話ですが私自身が本気でDXをやらなければという想いになれていなかったのが正直なところです。

今回、DXの具体的な展開イメージが見えた一番のポイントは、何のためにDXをするのかという目的がはっきりと見えたということです。それは我が社の理念である「ES経営」を実現するための手段がDXである、と捉えられたことでストンと腹落ちしました。

デジタル技術を活用することでトレース作業や確認作業といった、付加価値の低い仕事を自動化、効率化することで、付加価値の高い仕事のウエイトを大きくする、つまり面白い仕事に集中して取り組めることがDXの最大のメリットであり、それこそが我々が目指す「ES経営」であると感じました。であれば本気で取り組まなければ、というふうにようやく自分のやる気スイッチが入ったのです。

従って、来年度からスタートする中期経営計画の重要取組テーマとして、全社的にDXの全体戦略を掲げ、ビジネスモデル、マーケティング、ヒューマンリソース、マネージメント、あらゆる面においてのデジタル化に取り組む予定です。

前回のブログでお話ししたビジョンキャンプでは10年後からバックキャストした3年後のビジョンを話し合いました。そして、今回お話ししたDXはそのビジョンを達成するための基本戦略となります。

私個人の一番のミッションは5年後、10年後にどのような新しい価値を創造できるか、つまりどんなイノベーションを起こせるかということであり、それが会社を永続していくための生命線になると考えています。従って、なるべく業界の中だけの認知では無く、異業種からも多角的に情報を集め、自己の認知を拡げる行動が重要であると考えています。

そして、一人の頭で考えるのではなく、将来の会社を支える若い社員の意見も取り入れ、沢山のアイデアを持ち寄り検討していくというプロセスが大切であると考えています。

リアルのイベントから長らく遠ざかっていたからこそ、今回の出張では改めてリアルの価値を感じることができました。しかし、第8波も始まっていますので、気を緩めずに行動していきたいと思います。

「常に新しい価値を創造する」
             企業理念第2章