『自分が本当にやりたいこと』

皆さん、こんにちは。

今年も毎年恒例のES調査(社員満足度調査)を実施しました。結果は総合評価の満足度割合が昨年よりも5ポイント増加し、80%を超えることができました。まだまだ課題は多くありますが、とりあえずホッとしております。

さて、今回は目標設定の考え方についてお話ししたいと思います。

当社では毎年、中堅社員を対象にした「フォロワー研修」と称する研修を行っています。受講者は3年後、5年後の自分が目指す将来像を描き、その目指す姿からバックキャスト思考で現在のあるべき目標を設定します。そして目標設定から6か月間、上司のサポートを受けながらPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを回すといった内容の研修です。

この研修で一番重要なポイントは、自分の将来像を描き、どのような目標に取り組むかといった最初の段階です。このマイルストーンを間違うと将来のキャリアアップに遅れを来してしまいます。

目標設定の考え方としては、以下の3つの要素を押さえることが基本となります。

1. Will:自分がやりたいこと(意思)
2. Can:自分ができること(能力)
3. Must:自分がやるべきこと(役割)

この3つの要素が重なった目標が自分のあるべき姿であり、やりがい・働きがいをより感じられる仕事になるのです。

今回、受講者の一人が最初に設定した目標を途中で大きく方向転換されるといった事例がありました。なぜ目標を変えたのかというと、日々取り組んでいく中で、どうも自分の気持ちがしっくり来なかったというのです。

しっくり来なかった原因というのは、自分が決めた目標が「Will:自分がやりたいこと(意思)」になっていなかったのですね。

そこで本人は、自分はこの会社でいったい何がやりたいのかと、何度も自問自答し、上司にも相談しながら、ようやく自分のやりたいことに辿り着くことができたのです。そして新たな目標を見つけてからは水を得た魚のように、いきいきと前向きに仕事に取り組めるようになったのです。

アップルの創業者スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学でのスピーチでこのような言葉を残しています。

「もし今日が人生最後の日だとしたら、私は今日やろうとしたことを本当にやりたいだろうか、と30年間毎日、鏡に向かって語り続けた」

自分が本当にやりたいことが見つかれば、仕事は面白く、やりがいが感じられ、毎日が愉しく充実したものになります。そして目標に対して注がれるパワーが全く違ってきます。勿論、そのようなフルパワーで取り組むことができれば結果も全く違ったものになりますよね。

一回限りの人生、悔いのない人生を自分らしく生きるために、自分が本当にやりたいことに取り組んでほしいと思います。


        理想の目標