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『成長の方法を掴む』

皆さん、こんにちは。

スポーツの秋もそろそろ終盤ですね。
当社でも社員間交流の一環として、ゴルフ、卓球、バドミントン、バレーボールなどのスポーツイベントが行われました。

私もゴルフ大会に参加したのですが、スコアはさて置き、仲間とのコミュニケーションという面では大変良い機会になったと思います。

さて、当社では若手社員の研修プログラムとして、新入社員対象の「エルダー制度」というものがあります。

「エルダー制度」とは新入社員に対し、年齢の近い先輩社員(エルダー)がマンツーマンで1年に亘り、様々な相談に応じることで、新入社員の不安や悩みを解消するとともに、業務知識の習得に向けたサポートを行う制度になります。

今回、若手社員の育成を更に強化したいと考え、入社3年でプロ人財に育てあげるという目標を掲げ、入社2年目社員を対象にした「新卒者フォローアップ研修」、3年目社員を対象にした「フォロワー研修」という新たな研修制度を導入しました。

「新卒者フォローアップ研修」、「フォロワー研修」は、次のステップに向けた成長目標・成長課題の設定を行うことを目的とした研修で、私とマネジャークラスがオブザーバーとして参加し、若手メンバーと同じ目線に立って、一緒に今後の成長目標・成長課題を考えるという内容になります。

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先日、それぞれ第一回目が行われたのですが、まだまだ社会人としての経験が浅い未熟な彼ら彼女らにとって、現状は日々の仕事の厳しさに何とか耐え忍ぶ毎日で、次の新たな成長目標を設定する余裕すらない印象でした。

また、改めて設定しようとしても、目指す理想像が具体的に見えていない、何から手を付けて良いのか優先順位の判断がつかない、そもそも自分の弱み・課題が見えていない、ミス・クレームでモチベーションが下がり成長目標どころではない等々、置かれた状況は様々でした。

これは決しておかしいことではなく、社会人であれば誰もが通る道であり、ある意味正常であり、想定通りなのです。

そのような個々の置かれた状況に対し、本人任せにせず、どのように打破するかを皆で一緒に考え、組織ぐるみで若手の成長をサポートする、というのが研修の狙いになります。

つまり研修の目的の本質は「成長の方法」を体得してもらい、若手社員が自主自立して成長の道を歩めるようになってもらうということです。

人は失敗や挫折、苦しみや悲しみを乗り越えて成長します。成功の連続で順風満帆に成長する人はいないのです。

その辛い体験を乗り越える原動力となるのが「明確な目標がある」ということだと私は考えています。

オリンピックで金メダルを取りたいという明確な目標があれば、どんな苦しいことでも乗り越えることができますよね。

仕事に於いてもそのような明確な目標を次から次へと定め続けられるか、というのが成長し続ける人と成長が止まってしまう人の分かれ目だと思います。

今回の研修では、マネジャー層からの様々なアドバイス、ディスカッションにより、今後の成長目標に対する気づきを得られたのではないかと思います。

また、若手社員それぞれが同じ境遇の仲間の想いを共有することで、自分だけが悩んでいるのではないという、ある意味での安心感も得られたと思います。

「成長の方法」の第一歩は具体的な目標を定めることです。

そして目標が定まれば、あとは毎日、振り返り・反省を行い、明日の行動を1ミリでもいいから変える、ということを続けることです。

今回の研修で若手社員が一日も早くプロ人財に成長し、お客様や仲間から喜ばれるような仕事ができれば、確実に日々の仕事が面白くなります。

早くそのような仕事の面白さを味わってもらいたいと思います。

「新卒者フォローアップ研修」「フォロワー研修」は今後、半年間かけて、集合研修→目標・計画立案→実践、を3回転繰り返します。

そのプロセスの中で自己を成長させるための「成長の方法」を掴み、成長し続ける人生のスタートを切ってもらいたいと思います。

半年後が本当に楽しみです。

「ありたい自分を明確に持とう」
         企業理念 第一章第一項

『挨拶の力』

皆さん、こんにちは。

先日の富山マラソンですが、当社から9名もの仲間が出場しました。
マラソンには様々な魅力があり、私もやってみようかな・・と思うのですが、
思うだけで終わっているのが現状です。

さて、今回はある企業での体験談をお話ししたいと思います。

その企業とは四国にある建具メーカーさんで社員約200名、年商約60億、
規模的にはウッドリンクと同じぐらいの製造業の会社です。

見学した工場にはラインオペレーター100名ほど働いていらっしゃるのですが、
なんと、社員の方ほぼ全員が帽子を脱いで爽やかな笑顔で挨拶をされるのです。

これまで私の見てきた企業というのは、全体の2割ぐらいがしっかり相手に
伝わる挨拶ができ、6割がしているのかしていないのかよく分からない、
いわゆる伝わらない挨拶、残り2割が全く挨拶をされない、というような割合でしょうか。
企業視察先に選ばれる、いわゆる優秀な企業であっても
大企業も含めてこのようなレベルがほとんどでした。

私は正直そのような先入観を持って見学をしていましたので
中には挨拶をしない社員もいらっしゃるのだろうと思っていたのですが、
見事に最後まで私の視界に入る社員の方全員が完璧な挨拶をされたのです。

そして、作業中も活き活きとした表情で一つ一つの作業をテキパキと
手際よくされており、ついつい見いってしまう感じです。

見せる清掃で有名なJR東日本TESSEI(テッセイ)の新幹線劇場「7分間の奇跡」
を思わせる、まさに「製造業のTESSEI」かと思いました。


興味のある方は「7分間の奇跡」Youtube動画をご覧ください。

これまでたくさんの工場見学をしてきましたが、企業イメージの良さでは
ダントツNo,1のレベルでした。もちろん挨拶だけではなく、工場の整理・整頓も
しっかりされていて、ものすごく良い印象を受けました。

そこで直感的に感じたのは、「品質の良い製品を造ってそう。」
「どうせ買うならこの人たちが造った製品を買いたい。」

この企業に訪れたお客様は間違いなくそのように感じられると思います。

経営陣、営業の方をはじめ、工場の方も含めた社員全員でおもてなしをする
会社の姿勢に感動しました。その姿勢が製品をつくる際にも心が込められ、
自然と丁寧な仕事となり、高品質の製品ができるのだと思います。

社長にこれまでの経緯をお聞きすると以前は全く5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)
の出来ない会社だったとのことです。

先ずは社長はじめ経営陣が毎日「伝わる挨拶」を率先垂範し
数年かけて徐々にレベルが上がってきたとのことです。

当社も挨拶には多少の自負はあったのですが改めて足元を見つめ直す
大変良い機会になりました。井の中の蛙にならないように、
常に外の世界をみることが大切ですね。

早速、模範動画を作成し全社朝礼でこの事例を水平展開しました。

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現在、当社の直近の課題といえば「コミュニケーション力の向上」です。
特にリーダー層の「伝える力」、「聴く力」をまだまだ磨かなければいけません。

部下一人ひとりの経験値やスキル、性格、価値観に合わせて、
適切な言葉を選び、理解・納得してもらえるまで根気よく話をしなければいけません。
10人いれば10通りの伝え方、聴き方がありますし、一回伝えて終わり
ではなく何度も繰り返し伝えることも必要です。

そのような営みにはそれ相応の精神のスタミナを要します。
ということはそのスタミナを惜しみなく他人へ捧げられるだけの覚悟、
つまり、仕事に対する使命感と部下に対する愛情がないとできないのです。

ビジネスの基本はコミュニケーションです。
そしてコミュニケーションの基本は挨拶です。

「おはようございます」の一言だけかもしれませんが、
その一言に様々な気持ちを込めれば、目から伝わるものが必ずあります。

言葉で伝わるのは2割、残りの8割は言葉以外で伝わるとも言われています。
つまり、心から信じていることは多くを語らずとも伝わりますし、
信じていないことはいくら言葉巧みに伝えても伝わらないのですね。

先ずはトップ自ら率先垂範し、この建具メーカーさんのような素晴らしい
おもてなしができる会社を目指したいと思います。

そして、組織のコミュニケーションレベルを高め、
経営と現場が円滑に情報が循環される会社にしたいと思います。
それが中堅企業へブレイクスルーする大きなキーポイントになると思っています。

「対話を重ねて感動を共有する」
             企業理念・第三章