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『持続可能な企業を目指して』

皆さん、こんにちは。

先日、北海道ニセコ町に行ってきました。
ニセコと言えば世界的に有名なスキーリゾート地のイメージがあると思いますが、今何かと話題の「SDGs未来都市」に選定されている街なのです。

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     羊蹄山(通称:エゾ富士)

北海道の素晴らしい環境資源を活かし、観光を軸に経済を循環させ、持続可能な街づくりに取り組んでいらっしゃいます。

世界中からの移住者は後を絶たず、このご時世で人口は増加、土地の値段も異常なほどの上昇を見せている、注目の街です。

「SDGs未来都市」は全国60の自治体が選定されており、富山県でもコンパクトシティーを推進している富山市が入っています。

「SDGs(Sustainable Development Goals)」とは、持続可能な社会を目指すための世界共通の開発目標のことで、世界中の人が100年後も200年後も幸せに暮らせる社会をつくるため、17の開発目標が必要と考えられています。

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詳しくは国連広報センターHPをご覧ください
https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

そもそも何故、持続可能な社会が必要なのか。

それは、今、世界の人口は毎年約8,000万人ずつ増え続けており、現在の総人口は約76億人と言われています。
このまま人口が増え続けると、地球のあらゆる資源が無くなってしまいます。
また、CO2を排出し続けることで地球温暖化が進行し、自然環境がどんどん破壊されていきます。
そうなれば社会も経済も持続不可能になってしまいますね。

SDGsのキーワードは大きく3つで、「環境」、「社会」、「経済」、この3つの相乗効果で持続可能な社会システムを構築していくという壮大な目標なのです。

では一体、誰がその役割を担うのか。

それは、我々「企業」であり、そこで働く「私たち」なのですね。

つまり、SDGsは「仕事を通じて社会に貢献する」ということそのものなのです。

ですから、我々が日々当たり前に行っている仕事は、どんな仕事でも必ずSDGsの17の目標の何れかに当てはまります。

ウッドリンクの仕事で置き換えると17の目標の内、なんと半数以上の9個に当てはまりました。

1~17の目標の内、当てはまる目標と当社の取組みの繋がりをあげてみました。

3
→健康(高断熱)住宅の推進(プレウォール)

7
→省エネ住宅の推進(プレウォール)

8
→働き甲斐を追求したES経営の実践(企業理念)

9
→地産地消型ビジネスモデル(製材・プレウォール)

11
→高耐震住宅の推進(プレウォール)

12
→木材のカスケード利用(製材・プレウォール)

13
→国産材・省エネ住宅の推進(製材・プレウォール)

15
→循環型資源・国産材の活用推進(製材・プレウォール)

17
→地域連携によるサプライチェーン体制(製材・プレウォール)

木材そのものが持続可能な循環型資源であり、CO2を吸収、固定化するエコ資源であることから、木材に関わるウッドリンクの事業はSDGsとの親和性が高いのです。

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自分達の仕事が、未来の子供たちが幸せに暮らせるための、持続可能な社会システムに役立っていると思うと、モチベーションも上がりますし、社内の仲間はもちろん、社外のあらゆる職業の方も同志に思えてきますよね。

前回のブログで、熱意の源泉はビジョンを持つことであるという内容のお話しをしましたが、今回、企業や業界の枠を超えた地球規模のビジョンがあるということに気付かされました。

やはり、仕事の思想というのは深いですね。

ウッドリンクが持続可能な企業であるためには、どうあるべきかを考え、邁進していきたいと思います。

『木のある暮らし』

皆さん、こんにちは。

梅雨入り前の貴重な晴天が続いています。
この清々しい天気を存分に愉しんでおきたいものです。

調整版

さて、この度ウッドリンクのオリジナル内装材のカタログを出版しました。
これまでは商品ラインナップも少なかったこともあり、コピー用紙を数枚、
ホッチキスで留め、カタログ風にしてお客様へご提案していました。

どこか腰の入らない中途半端さが否めなかったのですが、
ようやく内装材メーカーらしくなり、おかげ様で販売も少しづつ伸びてきています。

昨年より製材事業部と住宅資材事業部の事業部横断の
プロジェクトを結成し、半年くらいの間、校正を進めてまいりました。

原木の伐採現場から施工現場までの一連の工程の撮影から、
商品説明の文章構成まで、慣れない中、試行錯誤しながら
がんばってもらいました。

P29_伐採_縮小_ P23_ルーバー事例_縮小

改めてプロジェクトメンバーに感謝です。

今回のカタログ出版にあたり新商品をいくつかリリースしています。
その中でも業界では珍しい特徴のある商品を紹介したいと思います。

それは「スギボード」と「ヒノキボード」という商品です。
「スギボード」は杉の節有、「ヒノキボード」は桧の節有で、サイズは
厚み27㎜×長さ1820㎜×幅910㎜で、厚物構造用合板の代替にも使えます。

P18_ヒノキボード斜め_縮小 P18_スギ節有斜め_縮小
       ヒノキボード                 スギボード

設計によっては、構造用二階床パネルと仕上げの二階床材、仕上げの一階天井材の
一石三鳥での使用が可能です。構造用と化粧用を兼ね備えた優れものなので、
上手く設計できれば、かなりの合理化が実現できます。

また、DIYの材料としてもおすすめです。
厚みが27㎜ありますので、シェルフや収納BOXなど、手作り家具が簡単に作れます。
1㎜単位でオーダーカットもできますので、自宅で組み立てるだけということも可能です。

P20_3段シェルフ_縮小

住宅建築の資材としてだけではなく、家具としても国産材を使ってもらうことが
できれば、より国産材自給率も上がりますし、何よりも木の様々な効能を
より多くの方に感じてもらうことができます。

昨今、なにかとストレスの多い世の中。
家に帰って疲れた体と心を休めるということは凄く大切な事だと思います。

その「休む」という字をよく見ると「人」の横に「木」と書きます。
人は古来より木に寄り添って生きてきたのです。

木には鉄やコンクリート、プラスチックなどの無機質な素材には無い
有機質ならではの優しさとぬくもりがあります。

また、木(スギ・ヒノキ)の様々な効能というのは、決して情緒的なものではなく、
しっかり科学的実証データで裏付けされています。

私も木の家に暮らす一人のユーザーとして、
日々実感している「木のある暮らし」をお話ししたいと思います。

私が自宅の中で一番木を感じれて、心が落ち着く瞬間というのは、
先ずは玄関ドアを開け、家の中に入った瞬間です。
木(スギ)の香りに包まれ心がホッとします。

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そして靴を脱ぎ、床に上がった瞬間、足の解放感とともに
木の柔らかく温かみのある感触がすごく気持ちいいのです。

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夕食の後はリビングでまったりと過ごしますが、フローリングの木目のゆらぎ
や木の肌触りによって心が癒されます。
そして、就寝は木(スギ)のアロマ成分「セドロール」の効果によって、
あっという間に眠りにつき朝までぐっすり・・という感じです。

おかげで心身ともに疲れた体をしっかりリセットして朝を迎えることができています。
これは決してアパート住まいのときには得られなかった感覚です。

木材好きの戯言に聞こえた方もいらっしゃるかもしれませんが、
決して大げさな話ではなく、これが私の日常なのです。

ですから、より多くの方に「木のある暮らし」を体感してもらいたいのです。

新築済みの方も遅くはありません。DIYで木の家具を作るという手があります!
思い切って木質化リフォームをするというのも決して大げさな話ではないと思います。

私たちウッドリンクは、国産材の普及に向け、付加価値の高い商品を開発し、
より多くの方に木の素晴らしさを実感してもらいたいと思っています。

そして、日本の森林が健全に循環することによって、サステナブルな社会が実現する。
そんな明るい未来を見つめ、日々努力していきたいと思います。

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