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『コツをつかめば大丈夫!横架材の仕事』

こんにちは、生産課横架材チームの大崎です。
まだまだ寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
私は寒いのが苦手なので今年の大雪には特にこたえています。

少し前になりますが、昨年12月、紅葉を見に京都に行ってきました。
この時期の京都は観光にとても人気で、夜にはライトアップされた神社が多くあり、
そのほとんどが観光客でにぎわっていました。

紅葉

紅葉といえば9月~10月をイメージする人が多いと思いますが、
実は京都では11月の終わりから12月の半ばあたりが一番見頃で、
とても神秘的な時間を体感することができました。

京都旅行で紹介したいのが伏見稲荷大社の楼門(ろうもん)です。
この楼門が最初に建てられた年月は不明とされています。
なぜかというと室町期に京都を中心地として勃発した応仁の乱で、境内の社殿や門、そして創建年の証拠となる文献などもほとんど燃え尽きてしまったからです。
その後、豊臣秀吉の母の病気の治癒を祈願して、秀吉自身が寄進し、天正16年(1588年)に再建され、現在の楼門の形が存在します。

伏見稲荷 楼門

400年以上も前、電動工具もクレーン車も無い時代にこんな大きな門を造るのはさぞかし大変だったろうと思います。
私は毎日ものすごいスピードで加工されていく桁や梁を見ているので、なおさらそう思います。

私はウッドリンクに入社して6年目になります。
以前は砥石を作る会社で開発の仕事をしていました。
毎日顕微鏡をのぞく日々を過ごすうちに、現場で体を動かしてものづくりがしたいと思うようになり、今の仕事を選びました。
学生時代サッカーをやっていたので、体を動かすことの方が性に合っていたのだと思います。

私の仕事は横架材ラインオペレーターです。横架材というのは土台や梁・桁の事を言います。
基本的な仕事内容は
①材料をラインに投入する
②加工された製品を検査する
③製品を積み込む
④製品を梱包する
⑤完成品をフォークリフトで移動する
という流れです。

リフト作業

横架材の仕事は、基本的に取り扱う材料が大きいので力仕事です。
私はどちらかというと華奢な体格なので、入社時は少し不安だったのを覚えています。

入社したての頃は材料をラインに投入するのもやっとでしたが、今では重さ250kgほどの大きな材料でも投入できます。

それは体力がついたことも要因の一つですが、ただ力任せにやればよいというわけではありません。
材料の重心を見極めて「てこ」の原理を利用することで少しの力で材料を移動させることができます。
これは先輩方が普通にやっていたのを見よう見まねで覚えました。

てこの原理

横架材の仕事だけではなく、他工程を手伝いに行くこともあります。
よく手伝いに行くメタルジョイントチームでは金物工法の桁や梁に金物を取り付ける仕事をしています。
金物の種類は多いのですが、実際に組み上がったときのことを想像しながら仕事をすることで、
すぐに取り付け方を覚えることができました。
そして今では金物の集荷、取り付け、梱包まで一人でできるようになりました。

メタルジョイント

入社してからいろいろな仕事をさせていただき、仕事を覚えていくうちに仕事が楽しくなっていったのを覚えています。
沢山の経験を通して、分からなかった事が分かる楽しさ、できなかった事ができるようになる嬉しさを知る事ができました。

今後は新しい仕事を覚えるだけでなく、後輩に教えていくことも大切な仕事になってきます。
後輩にも多能工を増やし、生産性が高いチームを作っていきたいです。

検査

今年1月に新しい横架材ラインが導入されました。
自動ピン打ち機やロボット加工機など、今までになかった最新の加工技術が備わったラインになっています。
これもまた新しい仕事を覚えるチャンスととらえて、早く使いこなせるように努力していきたいと思います。