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『無条件に打ち込む』

皆さんこんにちは。
製造部生産課の塚本です。

私は入社して5年目に入りました。入社以来、合板材グループに所属しておりラインオペレーターを担当しています。
昨年度から合板材グループメンバーの技能と生産性向上を狙ってリフトオペレーター業務を兼任することになりました。
リフトオペレーター業務とはフォークリフト操作をはじめ、

・納期管理:納期管理システムから納期を調べ、加工予定を組む
・材料管理:合板材の受け入れ業務と材料の数量・種類の管理
・集荷作業:加工指示書から必要な材料を集荷する

といった業務内容で、私は集荷作業が少しできる程度でした。

今まで納期管理や材料管理はリフトオペレーターに任せきりで携わっておらず、何もわからない状態でした。そんな時、人員の入れ替わりがあり、かつてのリフトオペレーター担当者が他部署へ着任することになり私は焦りました。これまで経験のない業務を指示してもらう機会も少なく、ほぼ未経験の状態でリフトオペレーターを担当することになりました。
はじめのうちは新人よろしく、右も左もわからず上司や他部署の方に大変迷惑を掛けました。またリフトオペレーター業務がうまく進まず、初月は合板材グループの生産性を落とすことになってしまいました。

この結果をみて「自分が役立たず」と突きつけられる思いでした。
頑張っているが成果が出ない  心が折れそうになる
そんなときにいつも胸に思うのは『無条件に打ち込む』という言葉です。
これは岡本太郎さんの著書 自分の中に毒を持て の中から引用した言葉で、

“人間本来の生き方は無目的、無条件であるべきだ。それが誇りだ。死ぬもよし、生きるもよし。ただしその瞬間にベストを尽くすことだ。現在に強烈にひらくべきだ。未練がましくある必要はないのだ。“

という一文があります。
打算的な考えや甘えを捨て『無条件に目の前のことに打ち込む』ことが生きていくうえで重要で生きがいであるという考え方です。

そこで自分のことだけ考えているのではと思いとどまり、グループ全体が生産性を向上させるにはどうすればいいか上司と何度も打ち合わせをしました。技能の向上と共に業務改善を何度も行った結果、生産加工坪数が目標の10%以上も向上しました。

仕事だから、誰かに言われたから、ではなく、どんな状況においても『無条件に打ち込む』ことで困難を乗り越えることができました。
こういった困難を乗り越えることで自分を見つめ直し、大きく成長することができたと思います。
今後も自己成長を通して合板材グループの組織力向上に貢献していきたいと思います。