『ものづくりっておもしろい』

こんにちは。製造部生産課の竹本です。
入社して3ヶ月、あっという間に経過しました。
私はウッドリンクに入社する前は全く別の業種で仕事をしていました。
木材の知識はありませんでしたし、生産をするというのも初めてのことです。

現在は内装材のフリー板の生産を行なっています。
フリー板とは断面が小さい木材を幅方向に接着して作る大きな板のことで、
テーブルや棚など常に目につく場所に使用されます。
節が全くない「無地フリー板」と節のある「節ありフリー板」の2種類があります。
長さは最大で約4メートルと非常に大きいです。
初めてウッドリンクで任された仕事がフリー板作製でしたが、
正直できるものなのかと不安でいっぱいでした。
ですが、指導してくださる先輩が一つ一つを丁寧に教えてくださったこともあり、
ようやく私1人でも作製を行えるまでになりました。

このフリー板作成は
①木材の選別
②接着
③削り
④仕上げ
大きくこの4工程で行われます。

①木材の選別
木材の中には「割れ」「虫穴」「青カビ」などフリー板に適さないものも入っています。
これらをしっかりと見極め、作製時に混入しないようにします。
この見極めが非常に難しく、フリー板作製の極意のようにも思えます。
指導してくださる先輩はあっという間に木材の使用可否を判別してしまうので、
いつも手品を見ているようです。
私自身まだ時間はかかりますが、慎重に選別を行なっており、その後木材の並び替えを行います。
同じような色・木目などが同じ場所に固まらないようにバランスよく並べ、
節ありの場合は節がひとところに固まらないように全体にばらけるように並びかえます。

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②接着
接着では専用の接着機を使用します。
4メートルのものを作製する際は接着機に1度では入りきらないため、2回に分けて行います。
この時接着面のボンドが乾いてしまわないようスピードも求められます。
接着機に木材を投入し接着を行いますが、「節あり」と「無地」で接着に要する時間と圧力が違います。
この設定を間違えてしまうと木材が割れたり、くっつかなかったりと強度に問題が発生するため、
間違いのないように都度確認しながら行います。

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③削り
接着が完了したあとは表面・裏面・側面の「削り」を行います。
表面と裏面は片面を削る機械を通します。この時削る厚みを少しでも間違えてしまうとダメなのでしっかりと厚みを確かめながら作業を行います。
側面の削りも専用機を使用します。
この側面削りで商品の幅が決まるのですが、削り幅を間違えてしまうとNGです。
ここまでの作業でフリー板の形がほぼ完成となり、ここからは持ち運びにかなり気を使います。
4メートルともなると重量もあるため、持ち運びの際に角をぶつけたりしないように慎重に運びます。

④仕上げ
表面・裏面・側面の汚れや刃物跡を紙ヤスリで磨きます。
この紙ヤスリも専用機で行うのですが、この作業はもっとも難しい作業だと思います。
紙ヤスリで磨くということ自体は機械を通すだけですが、刃物跡がなくなったかどうかは自分の目で確認するものだからです。角度を変えてしっかりと確認をします。
跡が残るといざ塗装をする段階で刃物跡がくっきりと残ってしまい、
使用することができなくなるので最後の仕上げはしっかりと行います。

私自身、このフリー板作製が非常に面白いと感じています。
4行程のそれぞれが一つになって出来上がる商品だからです。
初めは木材選別を行なったときに虫穴などの不具合を見落とすことがあり、2度目、3度目とやっても何かしら問題があり先輩に都度指導をしてもらっていました。
それでも嫌だと思うことはなく、良い製品を作りたいという一心で取り組んできました。

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まだまだプロフェッショナルには程遠いですが、
より良いフリー板をたくさん生産できるように日々頑張っていきたいと思います。