『多種多様』

皆さんこんにちわ。
住宅資材事業部 生産課の前田です。
三月に入り冬の寒さも収まり、日一日と春の訪れを感じる気候になってまいりました。

私は平成18年にウッドリンクに入社し、今年で勤続14年目になります。
最初の1年は工場内、色々な部署を経験させて頂き、2年目からプレカット横架材オペレーターとして現在まで従事しております。

横架材では多種多様な部材を扱い、小さな材料では90ミリ×90ミリの1メーター以下から、大きい材料になると材幅450ミリ以上、材長8メーターを超え、重量も300キロ以上の大物まで(汗)
今年44歳のロートルの私には少々堪えますが、パワフルな後輩達のサポートもあり、なんとか業務をこなせております。

前田ブログ作業写真

この横架材ラインは様々な機械を扱い、大まか機械だけを見ても材料の投入を自動で行う自動投入装置、材長測定からカットまでを行うクロスカット部材の上下、側面の加工を行う上下側面加工機、部材木口の加工を行う木口加工機異形加工、大断面加工を行う特殊加工機等々、多種多様な機械を扱い加工を行います。

今回はその中でも特に複雑な加工を行える特殊加工機についてお話したいと思います。
この機械は多関節ロボットアームを用いて加工を行っており、ケラバや登り梁、合掌梁等、高難度の加工を行う事ができます。

前田ブログ横特殊加工機写真

また従来よりも加工時間は掛かりますが、この機械1機で上記の加工機で行うほぼ全ての加工が出来る様、設計されております。
スポーツに当てはめれば全てのポジションをこなすことができるユーティリティープレイヤーといったところでしょうか。
このように沢山の加工を行うために扱う刃物数も非常に多く、この機械だけで18個もの多種多様な刃物を使用し加工を行います。
刃物の正式名称を覚えるだけで一苦労であります。

そしてこの横架材ラインですが、2018年1月に全面改修され、最新鋭のプレカットシステムが導入されております。
しかしながら、いくら最新鋭の加工機とはいえ長期間加工を行えば刃物も切れなくなり、メンテナンスが必要になってきます。

私の役割は普段の業務はもちろんですが、加工機の刃物の状態を見極め適切な交換を行い、高品質な商品を作りだすことが責務と感じております。

現在、横架材加工機では33種類、総数65個の刃物を使用しています。
その65個の刃物交換作業に加え、65個それぞれに「刃物チップ」と呼ばれる小さな刃物が多数付いているため、数えたことはありませんが、数百個に及ぶ「刃物チップ」の交換作業も必要です。(刃物チップが無い刃物もありますが少数です)

前田ブログ横ライン刃物写真

現在、横架材チームで刃物交換作業を担当しているのは私1人だけです。
今後、後輩たちにこの仕事を教えていくことが私の重要な仕事であると考えています。

4月からまた新しい年度になり多忙な日々が続きますが、お客様に満足していただける商品を提供できるよう、日々精進していきたいと思います。