『多角的な視点』

みなさんこんにちは。福井店設計課の内倉です。
すっかり暖房の恋しい季節となり、今年もあと2ヶ月となりました。気を引き締めて頑張ろうと思う傍ら、まだいろんな人の助けを借りたり指摘を頂いたり、反省も多いです。

そんな中で、最近観た映画から仕事にも関わる気付きを得られたことがありました。
現在公開中の「護られなかった者たちへ」。もう観られた方も多いと思いますが、ネタバレは避けながら少しだけ紹介したいと思います。

原作は中山七里さんの長編推理小説で、東日本大震災後の仙台で発生した連続殺人事件を追う社会派ミステリーです。事件を追う刑事と容疑者の二人の視点で、また過去と現在の二つの視点で物語が展開していきます。


  Earth Cinemas より引用

詳しくストーリーに言及することはできませんが、非常に多角的な視点の必要なドラマだと感じました。

ひとつの物事や一人の人間は、それを見る人の立場や角度によって全く異なる面を見せるということが、この映画では緻密に描かれていたと思います。善人として慕われている人がある人から見たときに唐突に悪人に見えるようなシーンでは、私も劇場でハッとしました。私自身も物事を一面的に捉えてしまう反省がありますが、側面によってこんなに見え方が違うのかと衝撃的でした。

物事を多角的に捉えるということは、仕事でも私生活でも重要なスキルだと思います。この考え方は決して目新しいものではないですが、映画を通して感覚的に理解することができました。
ここには書ききれませんが、他にもたくさんの魅力がある映画なのでまだ観られていない方にはオススメです。

仕事の話になりますが、設計課で行っているのは木造住宅の構造設計と工場で必要な加工データ・加工指示書の作成です。注文住宅のため一棟ずつ形が違い、業務には慣れても緊張感が必要な大変な仕事だと感じます。高くアンテナを張り、マニュアルで補いきれない部分に注意を向ける必要がありますが、私にはまだまだ課題も多いです。
「多角的な視点を持つ」ということは、少しずつでもこの課題をクリアしていく足掛かりになるのではと思いました。
毎日意識するのはなかなか難しいことですが、よりよい成果を残すためにどうすべきか考えながら仕事に取り組んでいきたいです。