『蜃気楼Bランク』

こんにちは、製造部生産課、断熱材グループの小西です。

気がつけば清々しい春が過ぎ6月になり今年も半分が過ぎようとして、ジメジメした季節となり月日が経つ早さを感じます。
私は2012年に中途入社して今年で10年になりました。そして前回のブログからも10年になり、仕事においては、入社して初めは集荷ピッキング業務をさせて頂き、横架材グループ、次に羽柄材グループを経験させていただき、そして昨年より断熱材グループにて日々業務をさせていただいています。
この10年を振り返ってみますと、入社した当時は木材の知識は全く無知で、木材の知識や、フォークリフトの乗り方、安全な作業、良い材料の見極めなどを学び、横架材グループと羽柄材グループでは、主にラインオペレータ業務をさせていただき、稼働率を落とさずにいかに良い製品を生産できるかの難しさを学びました。

さて、現在所属している断熱材グループでは、住宅の床の内部に収めるための床断熱材と、当社のプレウォール工法の壁に施工する為の壁断熱材を加工しています。
主に機械で断熱材をカットしてくるライン加工と、機械で加工できないものは、1枚1枚図面を見ながら加工する手加工作業とがあります。断熱材の材厚、(壁断熱20mm~65mm、床断熱45~100mm)と種類(カネライト、ネオマ、ゼウスなど)もたくさんあり、初めは在庫の種類を覚えるのが大変でした。そして、物件1件1件に使用するものも異なるので、作業段取りをする際も間違えないようにと注意をしています。
ライン加工では機械の稼働を止めずに間違いのない製品を加工するための大変さがあり、手加工作業では、寸法、加工形状を間違えずに加工する難しさがあります。そしてどの作業においても間違いのない最高品質の商品をお客様に提供できるようにする責任があります。断熱材グループは他のグループより人数が少ないこともあり、メンバーが一丸となり、ミスクレームを出さないよう細心の注意を図りながら、そして生産性を落とさないよう日々業務を行っています。

話は変わりますが、私は車が好きで、運転するのも好きなので休日で天気の良い日にはドライブに出かけることが最近の楽しみでもあります。
今年のゴールデンウイークに魚津方面のドライブしていた時の話です。ふらっと立ち寄った海沿いの道の駅に海を眺め人だかりができていました。何のことかと思い行ってみると、蜃気楼が出ているとのことでした。蜃気楼には大きく分けて4月~6月上旬頃に見られる上位蜃気楼と11月~3月頃に見られる下位蜃気楼の2種類があり、上位蜃気楼は年に10~20回程度発生するということで、観測度合もA~Eまでのランクがあるそうです。私が見た蜃気楼は橋や建物などが水平線に浮かんでいるのが肉眼でもはっきりと分かるものでものすごく幻想的なものでした。
後から調べてみるとBランクのもので、1年を通しても数少ないとのことでした。私はずっと富山に住んでいながらも実際に見たことがなかったので、たまたま立ち寄った場所で普段は見ることができない体験ができ、新たな発見と感激することができました。富山県はほんといいところだなと改めて実感しました。

仕事においてもただただ与えられた業務をするのではなく探求心をもち、新たな発見と仕事の面白さを発見できるように努め、常に感謝の気持ちを忘れずこれからも精進していきたいと思います。