作成者別アーカイブ: staff

『なぜ、どうして』

皆さんこんにちは。
製造部生産課横架材Gメタルジョイントチームの濵岸です。

ウッドリンクに入社し、11年になります。
入社してからは柱材チームで束加工機のオペレーターを2年間ほど担当していましたが、その後9年間はメタルジョイント工程を担当しています。
メタルジョイント工程では、金物工法を採用しているお客様の製品に対して横架材ライン・柱材ラインで加工された木材に、人の手で梁受金物やホゾパイプといった金物をボルトとピンで取付けするのが主な作業です。

従来の木造軸組み工法では柱・梁の接合をする際に柱をくり貫き、そこに先端を細く加工した梁を組み合わせるなどして構造材を組み合わせていましたが、木材の欠損部分が大きくなり、耐震性には優れていませんでした。
金物工法では木材の断面欠損が小さいため、接合部の強度を高めることができます。また施工現場では木材を落とし込んでピンを打つだけの簡単な施工なので作業性が向上し、工期の短縮化にも繋がります。

 

 

 

 

現在は、金物の取付作業をベトナム人技能実習生へ指導する事が私の主な仕事内容です。
最初の頃は言葉の壁があり、思うように相手に伝える事ができずにとても悩みました。
経験年数を重ね、自分ができて当たり前の事でも実習生にとっては初めての事ばかりで、右も左も分からない状況であるため、「どこまで、どう教えればいいのか…」、私も実習生も歯痒い日々が続きました。

そんな中、5歳の娘にお金の使い方を教える機会があり、娘から「どうして紙のお金と丸いお金があるの?」と質問され答えに困った事がありました。今まで意識していなかった事でも、分からない娘にはなぜお金にこんなに種類があるのか理解できなかったようです。

その時は「まだ難しいからもうちょっと大きくなったら教えてあげるね」と誤魔化してその場をしのぎました。しかし、あとで考えてみると仕事でも同じ事が言えると気がつきました。
私は実習生に対して “「何のためにするのか」「なぜこの方法でしてはいけないのか」までを説明していなかったのではないか?”,「言葉の壁があるから」「説明するのが難しいから」と逃げていたのではないか?“ と振り返ることができました。
それからは、指導する上でただ「ルールだから」と説明するのではなく、「なぜそうするのか」「何の意味があるのか」までを意識して指導するようにしました。すると実習生も納得することができ、今までできなかった作業もできるようになりました。

 

 

 

 

 

そして、私自身も子供の疑問に誤魔化して逃げてはいけないと思い、お金に種類がある理由を調べて教える事ができました。
娘にも実習生にも、教えているつもりが逆に私自身を成長させてくれている事に気づき、とても感謝しています。

最後まで読んでいたたきありがとうございました。