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『粘り強さが大切』

こんにちは。製造部生産課の中澤です。
今年の夏も厳しい暑さでしたが、9月に入り朝晩は過ごしやすい気候になってきました。
それでも日中はまだまだ暑いので体調管理に気をつけていきたいと思います。

少しだけ趣味の話をします。
9月は私にとって大好きなアオリイカ釣りの季節です。
3年位前に会社の先輩に教えていただきながら初めたのがきっかけなのですが、今では自分の方がハマってしまっていると思います。
そんな中、まだ早いと言われながら今年初釣りに行ってきました。
ウキウキ気分で釣り始めましたがなかなか釣れません、今日はダメなのかと諦めかけたそんな時、一年ぶりの感触、来ました今年一杯目のアオリイカ。

結果この日はアオリイカ3杯。諦めて帰ろうとも思いましたが粘り強くやって良かったです。ちなみにアオリイカは刺身にして美味しく頂きました。

さて、仕事の話になりますが、私は柱材チームで主に束加工機を担当しています。
「束(つか)」とは梁の上や、床下などに立てる短い柱のことで、2階の梁の上に立てる束を「小屋束(こやづか)」と言い、屋根組みの母屋を支え、屋根にかかる荷重を梁に伝える役割をしています。

加工の時に気を付けているポイントの1つに、「ホゾ」の加工精度があります。
「ホゾ」とは小屋束と母屋などをつなぐ接合部の名前です。
小屋束の端部に加工された「ホゾ」を、母屋などに加工された「ホゾ穴」に挿し込むことで接合されます。
この「ホゾ」の断面の基本寸法は幅84mm×厚み30mmなのですが、
この寸法が大きくなってしまうと、「ホゾ」が「ホゾ穴」に入りにくい、といった不都合が起こります。

建築現場で小屋束を取り付けるときは、足場が悪い高所での作業になりますので、
「ホゾ」が入りにくいと、大工さんはより危険な条件で作業することになってしまいます。
だから私は「ホゾ」の加工寸法が大きくならないように、1日に何度も寸法確認を行っています。
1つの物件の1つの階層につき3回(初品、中間、最終のタイミングで)測定し、その結果を記録しています。

また、「ホゾ」を加工する刃物が切れなくなってくると、加工面がガサガサにささくれて、「ホゾ」の寸法は大きくなりますので、加工面の状態を常に確認しながら仕事をしています。
そして、いつでも刃物交換できるように、スペアの刃物をメンテナンスしていつでも使えるように維持しています。

そんな小さな積み重ねをコツコツと当たり前に行うことが、良い品質を維持する秘訣だと思います。

「釣り」においても「仕事」においても、上手くいく時とそうでない時がありますが、
そんな時は先輩に教えていただきながら、粘り強く取り組んでいきたいと思います。