『探求心』

皆さんこんにちは。金沢店設計課の渡辺です。
今年に入っても寒暖差が大きく、体調を崩しやすい日々が続いています。まだまだ気は抜けませんが、気長に春を待ちたいものですね。
昨年の1月に入社し、あっという間に1年が経ちました。
この1年で徐々に仕事の流れを理解し、自分で段取りが出来るようになりました。
金沢店の皆さんにご指導頂き、毎日新しいことの連続ですが、少しでも早く恩返しができるよう成長していきたいと思います。

最近の私のトピックを紹介しますと、先日高岡市で行われたなべ祭りに参加してきました。今年はチケット制ではなく、現金か電子マネーで支払いできたため、好きな鍋、気になる鍋が好きなだけ頂けました。
高岡市は私の地元で、高校生まで暮らしていました。高岡の街は新型ウイルスの影響もあって過疎化が進み、閑散としてしまったと感じていましたが、今回のなべ祭りで多くの来場者が集まり活気が出ていました。

帰りには伏木の勝興寺を参拝しました。恥ずかしながら地元に存在している事は知っていましたが、一度も参拝したことがなく、昨年10月に国宝に指定されたことをきっかけに行ってみようと思い立ちました。私は学生時代は美術工芸を学んでおり、その頃は学問にならい、お寺の歴史や美術品に注目して観覧していました。
今回は現在の設計士としての立場で、軸組や化粧梁の装飾を中心に観覧できたと思います。見え方が変わりますと、お寺の構造から当時の宮大工の技術の高さがより伝わってきます。本堂は1795年(寛政7年)、今から約230年前に建てられたそうです。当時はCADのような正確な図面は無く、ましてや加工機もクレーンも無かった時代です。それにも関わらず、宮大工たちはどのようにしてお寺を建立していったのか。考えただけでわくわくしますし、同時に設計の奥深さ、面白さを感じます。



大学の恩師が常々「それを造るに至った経緯、時代背景、思想など WHY?を様々な角度からしてみることを大切に」と言っており、これは現在の仕事にも通じるところがあると思っています。
「お客様はどのような意図でこの間取りを要望されているのか」「どうしてこの場所に材を配置してほしいのか」など、お客様・施主様・営業・物件に関わる皆さまのことを考えて、期待に応えられるよう WHY?と探求し続けられる設計士を目指したいです。
まだまだ自分一人の力で出来ることは少ないですが、探求心を大切にし、日々精進を重ねていきたいと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。